2010年3月12日金曜日

Day42 再びヨーロッパへ


マラケシュを出発してマドリードにやって来ました。
再びEU入国です。

やっぱりヨーロッパは居心地がいいなと感じました。

モロッコの雑多な雰囲気やモロッコ人の呆れてしまうほど強引な商売術も面白かったけど、ヨーロッパは押し付けがましいところがなく、個人主義的で、人と関わっても関わらなくてもやっていけるところが好きです。

ヨーロッパでなら暮らせるけど、モロッコでは暮らせないなと思いました。

日本の関係希薄な社会に慣れてしまっているせいか、モロッコの顔と顔をつき合わして会話をする風習には最後までなじめませんでした。

一度、マラケシュのメディナ(旧市街)でハマムと呼ばれる公衆浴場のようなところに行ったとき(ここはマッサージや垢すりをしてもらうところでもあります)、マッサージを待っているモロッコ人男性客がいたのですが、ちょうど全てのスタッフが他の客についていて、誰一人手が空いていず、かなり長い間待たされていました。そのとき僕は床に寝そべって(ベッドの上ではなく、タイル敷きの床に水揚げされたマグロみたいに寝そべっていました)垢すりをしてもらっていたのですが、長時間待たされてしまったこのモロッコ人男性客が突然怒り出して、スタッフの1人を相手に口論を始めたことがありました。
アラビア語で話しているので内容はまるでわからなかったのですが、顔と顔を文字通りつき合わせて(その間にはシャープ製の薄型液晶テレビですら入り込む余地がないほどでした)かなり激しい口調で言い争っていました。怒る方も、怒られる方も一歩も引かず、取っ組み合いに発展するんじゃないかと心配になるほど(このとき僕は釣った魚を締めるかのような高速マッサージを受けていたので、取っ組み合いになったら確実に巻き込まれていました)激しく言い争っていたのですが、ふと怒っていた方の客が笑顔になって、怒られていたほうの客もまた笑顔になって、肩を叩きあいながら和解していました。モロッコ人の心は(駒ケ岳山頂の天気のように)読めません。

その点ヨーロッパはわかりやすくていいです。
怒り出す前には怒り出すぞというサインがあるし、笑うときも笑い始めるぞというサインがなんとなくですがあります。
ここまではやっても大丈夫という境界線が比較的はっきりしていて、また日本とも似ているので、あまり神経を使わずに過ごすことができるんだと思います。

あとヨーロッパはマドリードとロンドンの2都市だけとなりました。
ロンドンを離れたら、当分の間、ヨーロッパに立ち入ることはないような気がします。
あと1週間、ヨーロッパを満喫したいところです。

2 件のコメント:

  1. ヨーロッパはいいよな。大して行った事ないけど。
    でもこんな風になって帰ってくるなよ
    http://jigokuno.com/?cid=5

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  2. 君は…これだな。
    帰国したらやってくれ。頼むよ。http://jigokuno.com/?cid=19

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