2010年3月7日日曜日
Day37 初めてのモロッコ
昨晩は飛行機が遅れて、予定なら21:00に到着するところ、1時間遅れ、22:00にマラケシュ空港に到着し、ホテルに着いたのは23:00でした。
ヨーロッパに来てから、飛行機はまず時間通りに離陸せず、時間通りに着陸しません。日中の移動ならまだいいのですが、夜の到着便が遅延するとベッドに潜り込む時間が遅くなってしまうので、なかなか大変です。
部屋に荷物を入れて、シャワーを浴びて、広場に夕食を食べに行くことにしました。23:30過ぎでした。
ガイドブックにはフナ広場という一番大きな広場は深夜1時過ぎまで賑っていると書いてあったので、とりあえず広場に行って、なにか屋台で食事をしようということになりました。
フナ広場は思ったより狭いところでしたが、それでも食べ物の屋台が所狭しと軒を並べていて、ガイドブックの言うとおり、まだまだ賑っている様子でした。
屋台の近くを歩くと、あちこちから「ジャパニーズ?」とか「ニッポンジン?ニッポンジン?」とか「コンニチハ、コンバンハ、タベテッテクダサイ」と声を掛けられます。中には「そんなのカンケーねー」とか「ノリピータイホ」とか言って、なんとかして僕らの気を引こうとしてきます。僕らの行く手を阻んでくる強引な客引きも多く、なかなか前に進めない状況でした。いちいち足を止めさせられて、メニューを見せられたり、席に無理やり連れて行かれそうになります。何人かの客引きを断って、適当な屋台で食事をとることにしました。モロッコの客引きはかなり強引でかなり巧みに日本語を駆使してきます。疲れていたので、結構面倒でした。味はまぁ、美味しくないよりの普通くらいでした。
屋台で食事をとりながら、モロッコ人客引きと観光客の攻防戦を見ていたのですが、主に欧米人観光客に対しては、僕らに対するすこし強引過ぎるとも思える客引きよりも、いくぶんかソフトな客引きをしているように見えました。最初、僕らが日本人だからって舐めてるなとも思ったのですが、きっと欧米人はこういう客引き連中のあしらい方を熟知しているんだと思い直して、よく観察してみると、いくつかのポイントを発見しました。例えば僕らは簡単に彼らに肩を抱かせてしまうのですが、僕が観察した欧米人はすっと握手をして、逆に相手の肩をポンと叩きながら笑顔で断り、客引きをさらっとあしらって行くのです。握手で相手との距離をはかり、肩を先に叩くことで相手より優位に立つといった感じです。明日はこの客引き連中に負けずに堂々と広場を歩いてやろうと思いました。
それでも、僕は旅行先であまり現地人を警戒しすぎてしまっては、せっかくの旅行がつまらないものになってしまので、多少危険だったとしても、なるべく現地人に近づいてみようという基本姿勢で旅行を楽しむように心がけています。
彼らの強引さはきっとモロッコ式商売術によるところだし、日本人に対して変梃な日本語を駆使して近づいてくるのは、いかにも怪しくて胡散臭いけれど、モロッコにはきっと日本人観光客が多く来ていて日本人相手に商売をしたいという単純な思いから日本語を覚えただけで、それが逆に怪しく見えているということには気がついていないだけなんだろうと思うことにしました。
強引な客引き達のせいで、モロッコに対する第一印象はあまり良くないものになってしまいましたが、きっとモロッコの人達は純粋で親切なんだと思います。
でも兄は「日本語で近づいてくる連中は信用できない」と言って、強引なモロッコ人をかなり嫌がっていました。
今日になって、朝食を食べに外に出掛けた時に、美味しそうなクレープ屋を見つけたので、クレープを焼いている男の人にフランス語で「英語は話せますか?」と聞いてみると、よくわからないといった感じの顔をされたのですが、道を歩いている人が英語が話せるみたいで、すぐに助け舟を出してくれました。やっぱりモロッコの人は親切なんです。
他にも道を歩いていると前から後ろから「ニッポンジン?」と声を掛けてきます。「そうだよ」と言うと、「どこから来たの?いつ来たの?モロッコはスキですか?」とさらに聞いてきます。
モロッコの人は基本的にはフレンドリーなようでした。
ホテルの人もやたらチップを要求してくる以外は、基本的には親切でしたし、ちゃんと約束したことは守ってくれます。ホテルの人に洗濯をお願いしたのですが、50ディラハム(550円)でした。100DH渡すと、「今おつりがないから後で渡す」と言われ、これは100DH取ろうとしてるんじゃないかと思ったのですが、あとでちゃんと返してくれました。モロッコの人は基本的に言ったことはちゃんと守ってくれます。
午前中は洗濯とかなにやらやることがあったので、午後からスークと呼ばれる市場を見に行きました。モロッコのスークは迷路みたいに入り組んでいて、わき道に入って適当に進んでみると、戻ってこれなくなります。と言うのは言いすぎですが、結構入り組んでいて、ちゃんと来た道を見ておかないとわけがわからなくなります。
ここでもお店によっては強引な客引きがいて、ときどきムッとさせられることもあります。人の腕を掴んで強引に店内に連れ込もうとしたり、買うとも言っていないのに、「アリガトウ」と言って、商品を袋に詰め始めたりする人もいました。
モロッコ人は基本的には親切なのですが、いざ商売になると、急にずるくなるようです。
ゆっくり時間をかけて交渉すれば、最初の言い値から7割引くらいにはなるのですが、高く売れる相手にはとことん高く売ってやろうという下心があるのか、何食わぬ顔で相場の4、5倍の価格をふっかけてきます。
最初から相場で売ってくれればいいのに、本当に面倒くさいかぎりです。僕はこのモロッコ式買い物があまり好きになれませんでしたが、今日はすこし練習が出来たので、砂漠ツアーから帰ってきたら、ゆっくり時間をかけて買い物をしようと思います。
モロッコは初めてなので(というよりも、イスラム圏自体も初めて)、人の感じや常識なんかがまったくわからず、最初戸惑いましたが、一日かけてモロッコの雰囲気になれることができ、徐々に楽しめるようになってきました。
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