2010年3月27日土曜日

Day56 ティオティワカン

 
ティオティワカンは紀元前2世紀ごろから紀元8世紀ごろまで、現在のメキシコシティーから北部へ50Kmほど離れたところで栄えていた古代文明です。
最盛期の5世紀から6世紀ごろにかけては人口20万人を超える世界一の大都市でもありました。

これほどの都市・文明がなぜこの中央アメリカにあったのか、彼らがどこからやってきて、なぜ突然、消滅してしまったのかといったことに関しては、いまだに多くの謎が残されていて、地球上にいくつかある太古のロマンの一つになっています。


その昔、ティオティワカンにはケツァルコアトルと呼ばれる蛇に象徴される神がいました。
また、ケツァルコアルトルは白い顔に長 いあご髭を蓄えた男性であったという伝承も多く残されています。
ティオティワカンのあまりにも壮大な街と圧倒的なピラミッド建造物を前に、このケツァルコアルトルと呼ばれる白人男性がはるか昔にあった(例えばアトランティスのような)超古代文明の出身者で、海を越えてこの地へやってきて、ティオティワカンの原住民達に文明を与え、文化を育んだのではないか、という説を唱える人もいるようです。

例えば、エジプトやメソポタミアに伝わる神話と、当時まったく交流が無かったはずの中南米に伝わる神話があらゆる点で酷似しているなど、超古代文明出身の第三者がこれらの地に別々に赴いて、それぞれに文明を与えたという説を肯定できる要素がいくつもあるそうです。
まぁ神話研究というものに対しては、こういった第三者説の他に、普遍的無意識によって神話の構造やシンボルは似通ったものになるという有力なユングの神話研究などもあるのですが。

今日はそんな古代ロマン溢れる、ティオティワカンに行ってきました。

でも、ティオティワカンに溢れていたのは古代ロマンではなく、地元メキシカン小学生の修学旅行生達でした。


面白いことに、メキシコ人の修学旅行生達はそろいもそろって弓矢(のおもちゃ)を買っていました。日本の修学旅行生が京都で木刀を買うのとまったく同じ行動です。
このことを考えると、やはり普遍的無意識を提唱しているユングの神話研究に歩があるのでしょうか。


そんな子供達にカメラを向けると、みんな笑顔で撮影に応じてくれました。
さらに、僕を取り囲むように集まってきて「どこから来たの?何人?」と聞いてきます。「日本人だよ。」と言うと「東京?東京?」と聞いてきて「東京じゃないんだ。」と言っても「東京でしょ?東京でしょ?」としつこく言ってくるので最後には「うん東京だよ」と言ってしまいました。東京だと言うと、なぜかみんな満足そうに「あぁ、この人は東京の人だ。東京の人だ。」と言い合っていました。メキシコの小学生は日本と言っても東京しか知らないみたいでした。

メキシコの小学生達はすれているところがなくて、みんな良い子ばかりでした。日本でたまに見かけるクソガキみたいな子はメキシコには一人もいませんでした。

今日はティオティワカンの歴史とメキシコの未来を感じた一日でした。

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