2010年2月24日水曜日

Day26 あまりにもせっかちなので…


イタリアには世界に誇る食文化があって、町には輝かんばかりのイタリアンブランドの名店が軒を並べ、多くの大聖堂や遺跡が世界遺産に登録され、ローマ帝国時代から続く歴史があって、高級スポーツカーが町を走り、カトリック教会の総本山バチカンもあります。

そんな素晴らしい国イタリアは当然のように日本でも人気の観光国となります。

今日はフィレンツェにいるのですが、アムステルダムやブリュッセル、パリ、ペルージャと比べてフィレンツェにはかなりの日本人観光客が来ています。
兄がネットで調べた文房具屋に入った時には、狭い店内に僕らを含めた8人くらいの日本人しかいませんでした。町のどこを歩いても、日本人用のメニューや日本の雑誌に紹介された時の切り抜き記事が掲示されていたりします。今日は兄がネットで調べたトラットリア、文房具店、ジェラッテリアに行ったのですが、そのすべてに日本語メニューや日本語ので書かれた案内や日本語の切り抜き記事がありました。

こういうのって、なんだか粋じゃないように感じます。

でも彼らも僕達日本人観光客のためを思って(あるいは僕達日本人観光客が持っているお金を思って)、こうして日本語の案内を作ってくれたり、日本語のメニューを用意してくれているのだから、これは彼らなりのホスピタリティーとして、ありがたく受け止めなければいけません。

僕は学生時代に、観光地と記号消費の関係性について勉強していたので、こういう利便性を追求したかに見えるサービスが実は観光地にとって致命的な失敗になりうることを知っています。
僕達日本人観光客は、フィレンツェのあちこちに掲げられた、日本語の案内に実はがっかりしてしまうのです。そしてメディチ家の壮大な歴史と富によって輝いていたフィレンツェの光も陳腐な観る価値の無い鈍い光に変わってしまうのです。

でも、僕が言いたいのはそんなことではありません。
イタリア人に言いたいのは、「なぜトイレには便座を付けないのか?」ということです。
あるいは、日本の旅行会社やガイドブックはなぜイタリアのトイレに便座がないということをなぜ教えてくれないのか?

どうやら理由は諸説あるらしく、
①イタリア人は他人と同じ便座に座るのは汚いと感じている。
②便座は別売りで、取り付けるにはコストがかかる。また盗難も多い。
③イタリア人はトイレに行く回数が少ないらしく、外のトイレのことなどは気にかけない。

でも僕個人的には、

イタリア人はせっかちなので、便座を取り付けるのを忘れてしまった。


のではないかと思っています。

イタリア人よ。日本語の案内を書く前に、トイレに便座を付けてくれ!!!

ちなみに、便座が無い場合には、
①トイレットペーパーを丸めて、便器をきれいに拭き、さらにトイレットペーパーを便器の上に敷いて、便座代わりにして用をたす。②空気椅子の要領で中腰になって用をたす。
③便器の上に足を乗せ、和式便所の要領で用をたす。
のどれかの方法で用をたさなければならないのですが、個人的には①以外は便器に落ちるリスクがあるので、オススメできません。

汚い話で失礼しました。

4 件のコメント:

  1. そう!
    ホントにあれ困る!
    特に女子は死活問題です。
    楽しい気分が散ってしまうんだよね。。。
    あれだけで。

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  2. レストランで僕の次にトイレにたった日本人の女の子がいて、あぁきっと便座がなくて困るんだろうな、と思ったら、一瞬で出てきて、「便座がない!」と憤慨していました。先に教えてあげれば良かった…笑。

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  3. その子が出てきてから「ああ、便座無いですか。When the Night,に聞こえたから、ベン・E・キングかと思っちゃいましたよ。ところでベン・E・キングといえば・・・」って感じで映画「スタンドバイミー」の話に続けて、後は君のお得意映画トークでいちころという作戦はどうだい?

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  4. そいつは目から鱗の名案だ。
    今夜辺り試してみるよ。便座が無いのはそのためだったのかもしれない。GJ、イタリア人!

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