2010年2月6日土曜日

Day9 Mooooooooooules au Vin Blanc!!!!!


6時30分に目が覚めてから、朝食を食べ、新着メールのチェックをし、いくつかに返信して、Googleでニュースをいくつか読み、ブリュッセル公園までジョギングして、腕立て伏せを合計40回して、シャワーを浴び、歯を磨き、髭を剃り、髪をセットして、10時にホテルを出発しました。
ホテルを出発して、まずは王立美術館に行きました。王立美術館と新しくできたマグリット美術館の共通入場券を買い、両方の美術館を見学しました。王立美術館にはフランドル派のルーベンスやファンダイク、ブリューゲルなんかの作品が多く所蔵され、レンブラントも1点あり、その他にもバロック派の絵画からモダンアートまで幅広く所蔵されていました。隣にあるマグリット美術館はその名の通り、マグリットの作品がかなりの数、所蔵されていました。ルネ・マグリットは「印象の魔術師」と呼ばれているらしく、まさに世界に魔法をかけたような作品ばかりでした。首のない男の胴体部分がくりぬかれ、中に青空が描かれていたり(その作品の名はThe Therapistでした)、空から無数のマグリット本人(と思われる人物)が雨のように降り注いでいたり(Golconde)、空は青々と晴れ渡っているのに、地上は暗く、その中で電燈の灯りが闇を照らしている作品(The Empire of Lightsというタイトルで、僕はこの作品が一番気に入りましたが)、など、シュルレアリスム、意味不明な作品ばかりでした。シュルレアリスムの作品(他のモダンアートなんかもそうだけど)を見ると、何か意味を探ろうとしてしまうので、必要以上に疲れます。

そして意味は何一つ読み解けない。

GolcondeとThe Empire of Lightsのポストカードをミュージアムショップで買ったので、運のいい友人(或は運の悪い友人)が近々受け取ることになります。

その後、街行く人々をよく観察し、どこのレストラン、ブラッスリー、タベルナ(タベルナとは食べるな!!ではなく、軽食堂のことをいいます)が旨いのかを見極め、一軒のタベルナに入りました。知らない土地で旨いレストランを探すのには、①写真つきのメニューが出ていない、②観光地として一等地にあるところは避ける、③裏道、または少し離れたところで客の出入りが激しいところを選ぶ、④観光客と地元の人の割合が2:8くらい(これは僕の経験則ですが)などです。あとは道行く地元の人、数人に旨いところはないかと聞くのもありだと思います。僕はじっくり時間さえかければ、どの街に行っても旨いレストランにありつける自信があります。

そんなことをして、旨いタベルナで遅めの昼食をタベ、午後は街をふらふらして過ごしていました。観光名所のグランプラス広場や小便小僧など、とりあえずひととり見ておきました。

さて、ここからがこの日記の本題(やっと本題です)に入ります。
僕が好きな料理のトップ10に入っている、Moules au Vin Blanc(ムール貝のワイン蒸)がベルギーをはじめとするベネルクス地方の名物だと知ったのはフランクフルトからアムステルダムに向かう飛行機の中でした。それを知ったとき、僕は小さく声を出してしまうほど、興奮し、必ず食べなくては!と決めていました。
学生のころ住んでいた8畳ほどの小さなアパートで友人を呼んでホームパーティーをしたとき、近所のスーパーでよくムール貝を買ってきて、ワイン蒸にして振舞ったことを思い出します。そのときは残ったスープを使って、エビやアサリを入れてリゾットを作ったっけ。
昨晩は少し疲れていたので、ムール貝は今日に取っておくことにして、そして今日、念願の念願のMoules au Vin Blancを食べてきました。
一つ目のムール貝は身をフォークでほじくり出して食べ、二つ目からは一つ目のムール貝の殻をハサミのように使ってばくばく食べていきます。中にバレーボールがすっぽり入るくらいのバケツのような鍋(ムール貝専用鍋)にあふれんばかりのムール貝が入って運ばれてきたときの感動と興奮は言いようもありません。こんなにムール貝ばっか食べられないよぉと思いながら、もくもくとムール貝を食べ進んでいきます。最後の貝がなくなるころには、なぜもっとゆっくり食べなかったのか!と後悔が始まりますが、実は殻からこぼれ落ちたムール貝の身達が白濁のスープのなかに(まさに文字通り)身を潜めているので、最後の殻がなくなってからも、まだいくつか食べることができるのですっ!!
僕は適当にハーブを入れるのですが、ここではハーブとさらに玉ねぎとセロリも一緒に蒸してありました。セロリが効いていたのがさらに旨かったです。

アムステルダムやパリでも食べられるので、あともう一回くらいは食べに行こうと思います。
今日は幸せをお腹にいっぱい入れて早々に寝ようと思います。

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