2010年2月27日土曜日

Day28 イタリアの絵画について


ブリュッセルのベルギー王立美術館から始まって、今回の旅行ではかなりの量の絵画を見ました。
ベルギーではフランドル派の絵画を、アムステルダムではオランダ黄金時代の絵画、レンブラント、フェルメール、フランス・ハルス、他にもフィンセント・ファン・ゴッホの作品を、パリのルーブル美術館では西洋絵画の一連の流れとフランス絵画の一連の流れ、バルビゾン派、オルセー美術館では印象派、後期印象派などを、ポンピドゥー文化センターでは現代美術の流れと最新アートなどを見てきました。

フィレンツェにはイタリアを代表するウフィッツィ美術館があります。

ウフィッツィ美術館にはメディチ家から寄贈された初期ルネサンス時代から続くイタリア絵画を中心にイタリア美術史にとって重要な作品の数々が展示されています。
最も有名な作品はおそらく、ボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」か「プリマヴェーラ」です。僕はあまり好きじゃないのですが、とにかく有名な作品です。
イタリア絵画史における重要人物を古い順に挙げていくと、中世ゴシック様式のジオット、アンブロージョ、初期ルネサンス様式のフラ・アンジェリコ、ピエロ・デッラ・フランチェスカ、マンテーニャ、ボッティチェルリ、盛期ルネサンス様式のレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、マニエリスムのラファエロ、バロック様式のカラヴァッジョなんかがいます。
どれも中学校の美術の教科書に載っているような、有名な作品を描いた人たちです。

けれども、僕はマンテーニャの一部の作品とダ・ヴィンチの一部の作品、カラバッジョを除いて、ほとんどのイタリア絵画を好きになれませんでした。

イタリアの友人達のことは大好きだし、イタリアの食事も大好きです。イタリアンブランド、特にプラダとミウミウも好きです。でもイタリアの宗教色が強すぎる芸術だけはどうしても好きになれないのです。
イタリア人はあんなにもいいかげんでで陽気で愛着溢れる人達ばかりなのに、堅牢なカトリックの歴史がイタリアにあるのか、不思議でなりません。

ここにはもう宗教画しかないんじゃないかってくらい、宗教画ばかりで、しかも人気のあるテーマはだいたいいくつかに絞られてくるのか、キリストの誕生の場面と十字架にかけられる場面、三位一体の絵画ばかりです。
他にも三賢王の礼拝だとか、十字架を担ぐキリストだとか、最後の晩餐だとか、キリストの足に香油を塗るマグダラのマリアだとか、他の場面の絵画もたくさんあるのですが、とにもかくにも宗教画、宗教画しかありません。

カトリック教会の総本山だから仕方が無いのですが、これっぽっちもキリスト教徒でない僕にとってはうんざりする以外にできることがありません。
その点、フランスとオランダは良かった。なんていったって、人間の生活について描いてあるんだから。

明日、ミラノにあるマンテーニャの作品を見たら、この旅行中はもうイタリア絵画は見ないようにしようと思います。

アリデヴェルチ。イタリア絵画。

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