2010年2月8日月曜日

Day11 Amsterdam

今はアントワープからアムステルダムへ向かう列車の中にいます。
ヨーロッパは森を切り開き、大地を作ってきた歴史があるので、車窓の外にはずっと大地が広がっていて、ときどき森が現れてもも、深い森ではなく、木々の隙間からかなり奥まで見渡すことができます。日本やアジアには深い森があって、ヨーロッパには深い森がないことと、日本人やアジア人に比べて欧米人の頭が薄いことにはなにかの因果関係があるのでしょうか。

アムステルダムは世界中からバックパッカーがあつまるエキサイティングな街です。
世界中のドミトリーや安ホテルを予約できるHostelbookers.comの人気都市ランキングでロンドンについで2位になっています。Inner Amsterdamというドミトリーをそのサイトから予約し、今日から5連泊する予定です。1泊10ユーロという格安のドミトリーなので、少し不安もありますが、過去に1泊8ポンドで泊まったエディンバラのドミトリーではAlexというスペイン人との素敵な出会いもあったし、こういうところならではの、楽しみがあるのではないかと思っています。

ところで、アムステルダムは世界中の若者が集まる国際都市であると共に、すこし危険な町でもあるそうです。マリファナなどのライトドラッグの使用が黙認され(厳密には使用は違法だそうです。2gmまでの所持は合法)、街中にあるCoffee Shopというところではライトドラッグが売られていたり、使用している人がいるそうです。また飾り窓地帯という売春街が街のど真ん中にあったりもします。
僕がInner Amsterdamを予約したときにも、そのサイトに“No Smoking, No Drug is allowed in our hostel.”と書かれていました。やはりドラッグが多く蔓延しているということなのでしょうか?
また、ガイドブック、地球の歩き方にも結構厳しいコメントが載っています。(もっとも地球の歩き方は少々主観的に過ぎるところもあるので、なんとも言えませんが)例えば、アムステルダムの治安についてというコラムがあって、そこには

“いわゆる飾り窓地域は観光名所にもなっているし、アメリカ人などは女性同士でケラケラ笑いながら見ていて実にアッケラカンとしている。しかし、だから安全とは限らない。この地域は麻薬売春のある地域になっていて、ピストルやナイフなど凶器を使った犯罪も起こる危険地帯だ。特に日本人は現金を持っているのが有名になってしまっているので、とりあえず現金欲しさで麻薬常習者に狙われやすい。こうした地域には近づかないのが賢明。言葉もろくにしゃべれないというのなら、なおさらのこと。ここは自分のことは自分で責任を負う国オランダだ。日本にいるときのような甘い考えは捨てなければならない。”

と書かれています。
どうやら日本人はバブルの時に豪遊しすぎてしまったのか、おかしな偏見を持たれているようです。オランダ語なんてしゃべれるはずもないので、とりあえず近づかないように(少なくとも夜間は)しなければいけません。

あと、こんな記述もありました。これについては僕はより批判的に意見をしたいと思っています。飾り窓地帯のまじめなお話というコラムには下記のように書かれています。

“波止場として栄えたアムステルダム。水夫たち相手の安酒場や売春宿が集中したのが中央駅から旧教会、ニューマルクトの計量所へ抜ける地区。俗に「飾り窓地帯」や「Red Light District」と呼ばれ、今もポルノショップ、セックスミュージアム、ポルノ映画館、ストリップ劇場、そして飾り窓がひしめいている。”
~中略(飾り窓地帯についての記述、そして)~
“アムステルダムはまた、「ゲイ・シティ」としてももうひとつの顔を持つ。ホモ・ゲイスポットも数多く、週末には革ジャンスタイルのマッチョなお兄さんたちのカップルが仲良く手をつないで歩く姿も見られる。この地帯は、市内でも最も危険な場所で麻薬の売人などが路上で取り引きしたりしている。”
~後略、云々。

これでは、まるでアムステルダムで革ジャンを着ているマッチョなやつはゲイだと言っているような気がしてしまいます。もしかすると本当にそうなのかもしれまんが、見た目でひとくくりにするべきではないと思うのです。つまり求められるべきモラルの問題として。また、ゲイが集まる地域あるといういう記述のすぐ後に、この地域は犯罪も多いなんて、まるでゲイが集まる街と犯罪率の高さに関連性があるかのような書き方です。飾り窓のことは飾り窓のことで書いて、ゲイのこと(どうしても書きたいなら)は別に書けばいいのだ!と思います。
確かに僕らの国ではゲイに対する偏見があるのは間違いないことだと思うし、僕自身もゲイに対して曇り一つない透き通った見方をしてるかと聞かれれば、そうではないと思います。でも個人的なレベルではなく、こういう全国的なガイドブックに偏見に繋がるような記述を載せるのは非常に無神経なことではないでしょうか。
願わくば訂正してもらいものです。

さて、そろそろアムステルダムに到着です。
どんな街なのか5日間かけてゆっくり見聞してみたいです。
とりあえず、たまった洗濯物を洗わなくちゃ!!

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