2010年2月16日火曜日

Day17 La Table de Claire

 
La Table de Claire(ラ ターブル ドゥ クレール)

3年前に大学を卒業したときに友人と3人でパリに旅行に来たことがありました。
そのときにパリのレストランや観光情報などを調べていて偶然見つけたお店がここです。

カイエ・ド・パリというパリの観光情報から、レストラン、ホテル、ショッピング情報まで紹介しているパリの観光ポータルサイトの中に紹介されていました。このサイトはかなり編集の手が込んでいて、レストラン紹介やホテル紹介も独自の取材に基づいて書いてあったり、常にパリの最新情報が掲載されていたり、面白い特集記事を組んでいたり、パリに来なくても読むだけでも面白いサイトです。
レストラン紹介のページも、実際に取材をして書いてあるのでしょう。また、編集部の人の舌もしっかりしているのでしょう。外れがないように思います。

La Table de Claireは夫婦で経営しているようなこじんまりとしたブラッスリーなのですが、奥さんが調理場にいて、旦那さんがフロアを担当しています。なんだかそういうところも素敵だと思いました。しかも定休日が日、月、火と3連休なのです。ゆるすぎる。
3年前に来たときは、僕の料理仲間であるシェ・イチモトとコダマという男と3人だったのですが、3人ともそこで出てきたスープの旨さにびっくりして、唸ってしまったほどです。豆をペースト状にして作ったポタージュのようなスープだったので、おそらく数種類のハーブが入っていたと思うのですが、何が入っているのかまったく予想できないような複雑なのに完璧にまとまっている味でした。

3コースメニュー(前菜、メイン、デザート)で16ユーロと(パリではかなり)安い(らしい)値段でとびきり上質なものを食べさせてくれます。驚くような斬新な味付けというようなところではないのですが、慎重に食材を選んで、丁寧に丁寧に調理したということがわかるお店です。Charonneという地下鉄の駅の近くにあるのですが、裏道を入っていって、え?こんなところにあるんだといった悪立地に立っています。

今回も再び行ってきました。
3年前と同じおじさんが接客してくれて、今回も3コースメニューを食べました。
前菜はスープかテリーヌで3年前と同じです。ただスープの内容もテリーヌの内容も変わっていました。
メインはウサギのローストかスズキのポアレでした。僕はウサギを、友人はスズキを取りました。
デザートはクレームブリュレかちょっと変わった味のケーキでした。

注文した後に、実は昔一度来たことがあるんだとおじさんに言うと、なんと!!「覚えてるよ。たしか学生さんで男友達何人かと一緒だったよね?」と言うのです。「え?本当ですか?3年前くらいですよ。」と言うと、「そんなに前か?たぶん覚えてるよ、なんとなくね。」と言うのです。
話の感じからして、どうやら本当に覚えていてくれたみたいでした。「あまり日本人のお客さんは来ないからね。しかもあの時みんな美味しそうに食べてたから、なんとなく覚えてるんだ」と言っていました。

びっくりしました。こんなに嬉しいことってそう滅多にありません。

今回も味は文句なく旨かったです。
La Table de Claireは僕のパリで一押しのブラッスリーです。

実は今回パリに来てから、すでに2度、アパートで料理を作りました。
ペンネクワトロフォルマッジョ、ミネストローネ、アクアパッツァ、ズッキーニのペンネトマトソースなどです。フランスに来て、イタリア料理ばかり作って食べています。フランス料理は面倒なので、作らないと思います。

3 件のコメント:

  1. KODAMA2010年2月16日 9:26

    ああ、こんなに感激したことは久しぶりだ!!

    覚えていてくれたなんて。

    確かにあのときのスープもテリーヌも絶品だったよ。上品だったけど力強い味がしてな。
    昼間から一人でデキャンタ1本飲んでるユダヤ人のおじちゃんもかっこよかった。

    また、必ずパリに行かなくてはならないね。

    返信削除
  2. あの美味かったスープは当然覚えてるけど、店のおじさんも覚えていてくれたことは嬉しいね。

    ウサギのローストの感想をいつか聞かせてくれ。

    返信削除
  3. あぁ、僕もこのときは興奮しちゃって「マジで!!」と聞いてしまったよ。こんな嬉しいことってそうはないよな。

    そうそう、二人には素敵なプレゼントがあるから、心待ちにしててくれ。

    返信削除