2010年4月14日水曜日
Day74 今日は兄の結婚式
今日は兄の結婚式でした。
ハワイで結婚式を挙げるなんて、さすがはドラ息子です。
といっても300人くらいの招待客が来たわけではなく、新郎新婦とその両親と僕と、僕の家の祖母の合計8人だけの、かなりこじんまりした挙式でした。
朝の9時にホテルを出発し(ホテルについてはいずれ書きますが、モアナ・サーフライダーという高級ホテルに泊まっています)10時ごろにコオリナというところにある結婚式場に到着し、だいたい11時から20分くらいの式を挙げて、その後、写真を撮りながら昼食会場まで移動し、両家で結婚祝いの食事会をして、だいたい3時頃にはホテルに戻ってきました。
個人的には結婚式といえば定番のゴンドラに乗って天井から光臨するように登場してもらいたかったですが、全体的にシンプルで上品で良い結婚式でした。花嫁さんもとても綺麗な方で、感じも良く、ご両親もなかなか立派な方々でした。
僕はサンフランシスコからホノルルに向かう飛行機の中で、持ってきた村上春樹の短編小説、パン屋再襲撃の中に収められている「ファミリーアフェア」という小説を読んでいたので、結婚式の後の食事会でなんていう冗談を言ってやろうかずっと考えていたのですが、皆さんとても立派で上品な方々だったので、とてもそんな冗談を言える雰囲気ではなく、空気を読んで静かに良い子にしていました。
でも、何かを考えていたというのは本当で、乾杯の挨拶が廻ってくる可能性があったので、どこに出しても恥ずかしくないような乾杯のスピーチを飛行機の中で考えていました。結局、乾杯の挨拶は僕の父親がやったので、この挨拶は使わず終いだったのですが。
ところで身内の結婚というものは、なかなか不思議な思いをするものです。
僕と兄は昔から着かず離れずの関係だったので、兄が結婚しようがしまいが、そんなものはカレーライスに福神漬けが乗っているか乗っていないか程度の違いしかないと思っていたのですが、いざ結婚してみるとこれは意外と嬉しいもんです。まぁそれだけお嫁さんが良い人だったということだと思うのですが。ソフトボール部の主将みたいな人じゃなくてよかったです。
身内が結婚すると、家族親族に新しいメンバーが一人加わったような感じがします。まぁ実際に一人加わったわけなんですが…。ドラクエで倒したモンスターが起き上がって、仲間にしてくれという時に感じる嬉しさと程度は違いますが、種類は似ているとか似ていないとか。
とにかく結婚式は終始、幸せ一杯の空気に包まれていて、僕の母親はもう完全に泣いていたし、新婦の父親も目が潤んでいました。僕は小さい頃にわずらった病気の治療で涙腺を焼いてしまっているので、泣こうにも涙が出ず、こみ上げる感動をぐっと噛み締めておきました。
さて、これからは僕が両親に結婚のプレッシャーをかけられる番になります。
「僕は性格が偏狭なうえに靴下をあまり洗濯しなかったものだから、一緒に暮らしてもいいと思ってくれるような素敵な女の子と巡りあうことができなかったんだ。」と言ってかわそうと思います。
兎にも角にも、我が兄よ。おめでとう。
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