2010年4月6日火曜日
Day64 さらばキューバ
結局、昨夜は一睡も出来ず、ホテルに戻ってシャワーを浴び、先に身支度を整え9時半にホテルを出発するまで、談話室のソファーで30分ほど仮眠しました。
昨夜は不運だったし、昨日も一昨日も僕が事前に聞いていたキューバらしいキューバには出会えなかったけど、それらを抜きにしてもなお、キューバは魅力的なところでした。何より良かったのが、CASA de Aniaという僕が滞在したお宅です。Hostelbookers.comのハバナの欄で圧倒的な評価を得ており、その評価のほとんどが、Aniaさんの人柄によるところでした。とにかく親切で、宿泊者のことを気遣ってくれ、また時にはジョークを言って楽しませ、みんなの雰囲気を和ませてくれる、そんな感じの人でした。そんなAnia氏のおかげで、ここでも何人かの友人ができました。
その中に一人、オーストリア出身のマックス(年齢は不詳だが、僕と同じか少し上だと思う)という男がいたのですが、彼の旅行の始め方が実に面白いと思いました。どうやら彼も仕事を辞め(俺も辞めた!俺も辞めた!と仕事を辞めた同士には何か絆のようなものが芽生えます。世界中ニートだらけなのかもしれません。)これから半年ほど旅行をするそうですが、最初の4ヶ月は中南米を旅行するそうです。中南米では英語はあまり通じず、代わりにスペイン語(またはポルトガル語)が主に話されています。マックスはオーストリア人なので、母国語はドイツ語で、また英語もかなり上手に話すのですが、スペイン語はまったくだそうです。それで、ハバナでまず2週間、スペイン語を勉強してから中南米を旅行すると言って、僕が滞在していた間、彼は毎日学校に通っていました。授業料は2週間で200ユーロだと言っていました。結構安いなと思います。当然、スペイン語が話せればより深く現地の人達と関わることができるし、たとえ、いわゆる観光旅行をするにしたって、断然便利です。でもそんなことって考えたこともありませんでした。僕にとっては外国語は英語だけでもう一杯一杯だし、それだって、中学校から勉強を始めて、ようやく日常会話が話せる程度になったというようなものなので、旅行を始める前(または始めてから)その土地の言葉を覚えようなんて、そんなアイディアは僕の中にはまるでありませんでした。でも確かに、簡単な言葉を覚えるだけなら2週間みっちり勉強すれば最低限なんとかなるのかもしれません。僕も話せるというレベルではないですが、イタリア語文法といくつかの単語を知っているので、まったく英語や日本語が話せないイタリア人ともなんとか(と言っても本当に「なんとか」ですが)コミュニケーションをとることができます。ちゃんと話せなくても、相手が何を言いたいのか、自分が言いたいことをそのときの言葉で少しでも表現できるか、それともまったく出来ないかでは大きく違います。
まぁドイツ語と英語とスペイン語は、日本語と比べると幾分か近い言語なので、僕が思っている以上に気軽に外国語を学ぶ文化があるんだと思います。文字もほとんど一緒ですし、数の数え方も、挨拶も似てます。それにしてもマックスは非常に勉強熱心で、朝僕が起きると、もうテーブルの上で勉強しているし、夜だって夕食を食べて談話室に戻ると、また勉強していました。「えらいね。信じられないよ。」と言うと、「僕も信じられない。」と言って笑っていました。
彼は中南米を旅行した後、8月か9月に日本に来てアジアを旅行してから帰国すると言っていました。別れ際は「日本に行くときは連絡するから日本の綺麗な田舎に連れてってくれ。」と言っていたので、また日本で会うかもしれません。来たら日本語の学校を紹介してあげようと思います。
僕も学生の時、イタリアの友達の家に3週間ずつ、2年続けて滞在させてもらっていたので、このときにペルージャ外国人大学のイタリア語コースを受けておけば良かったって、今になって後悔していますが、後悔先に立たずというやつです。
今、カナダのバンクーバーの友達の友達の家に泊まらせてもらっています。
バンクーバーに来るまでの飛行機の中でぐっすり眠ろうと思っていたのですが、隣に座っていたおばさんが一週間はシャワーを浴びていないんじゃないかという、鼻につく臭いを発していて、マジで一睡も出来ませんでした。しかも飛行機はオーバーブッキングで次の便に回ってもらうボランティアを募集しているほどだったので、他に空席があるわけもなく、また、臭いから何とかしてくれなんてとても言えるわけもなく、ただただ耐えしのぐのみでした。天井のランプの脇に付いているエアの噴出孔を全開にて僕の鼻に向けて新鮮な空気を送り続け、エアカーテンを作って何とかしのいでいましたが、それでもなお辛かったです。マジで一睡も出来ませんでした。目からは涙が出てきました。
旅行の最初の頃に、バンコクからフランクフルトに飛ぶ飛行機の中で、ずっと咳をしていて、さらに僕の肘掛に侵略してきたドイツ人のおっさんがいたけれど、それと比べても比較にならないほど辛かったです。
僕は毎日シャワーを浴びているし、シャンプーもしているし、下着もシャツも1週間に1回くらいのペースでちゃんと洗濯しているので、臭くないとは思いますが、長いこと旅行していると、服も顔もだんだん汚れてきます。たぶん大丈夫だと思いますが、自分の体臭って本人はあまり気づかないものなので、、日本に帰ったときに、「ちょっと臭いんですけど、勘弁してもらえません?」と言われないように気をつけたいと思いました。
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