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2010年3月22日月曜日

Day51 海外で活躍する日本人



ニューヨークでは多くの日本人が活躍しています。
10th street周辺、2nd Avから東側のエリアはちょっとした日本人街になっていて、日本食レストラン、日本人経営の美容室、日本語学校などが目に付きます。

今日は、ニューヨークにいながら、日本人の方々に大変お世話になった一日でした。

まず、昼食を食べた後、ニューヨーク事情通の友人が教えてくれたCHIKALICIOUSというパティスリーでデザートを食べました。一人で。笑


その友人曰く「ここは予約が全然とれないらしい。」とのことでしたが、とりあえずお店の前にだけでも行ってみようと思って、14時に行くと、まだ閉まっていました。開店は15:00~22:30だそうです。お店の向かいに、CHIKALICIOUSのデザートの持ち帰りができる姉妹店が出ていたので、15:00の開店で入れなかったら、そっちで何か買って帰ろうと思って、一度その場を離れ、15時にもう一度、戻ってきました。
15時に戻ると、8人くらいの人達が並んでいて、ちょうどお店の中に入っていくところでした。
「予約してない上に一人なんだけど、席ありますか?」と聞くと、ウエイターの方が笑顔で「大丈夫ですよ。」と言ってくれ、中に通してくれました。15、6人程度しか入れない小さな店なのですが、僕が入店した後、すぐに満席になっていました。
僕は古風な男なので「九州男児が一人で甘味処に行くとはどーゆーこったい。断固反対するばい。」と普段は思うところなのですが、今はニューヨークにいるので「パリのカルチェラタンのカフェで一人物思いにふけりながらデザートを食べる白人男性」のイメージを持って、思い切って入店してみました。
世の中には男一人では行きづらいところが結構多くあるもんなんです。

このお店は名前の通りチカさんという女性がパティシエールをしているのですが、「あぁここの味は間違いないな」と思わせるような職人的なオーラのある顔つきの方でした。メニューは(洒落ていて)3コースのプリフィックスメニューしかありません。AmuseとChoice of Dessert(リストから好きなものを選びます)とPetits Foursの3部構成です。デザートメニューはどれも想像力を掻きたてられるような洗練された言葉で構成されていて、なかなか一つに絞れなかったのですが、結局(ニューヨークなので)チーズケーキにしました。それにコーヒーをプレスで注文しました。確かプリフィックスが14ドルでコーヒーが5ドルくらいだったと思います。チップを含めて21ドル(約2,000円)でした。



ドーム型のチーズケーキの味は言うまでもなく美味しかったのですが、外がふわっとしていて、中にいわゆるレアチーズケーキのような(微妙に違うのですが、表現しにくい!)チーズがはいっている2層構造になっていました。普通と違いすぎるチーズケーキだったので、説明できません。気になる方は機会を見つけて、是非行ってみて下さい。


※コーヒーカップはロンドンのビクトリア&アルバートミュージアムのものでした。

デザートを食べた後、一度ホステルに戻って、少し休んだ後、同部屋の韓国人男性とフランス人姉弟の3人を誘って、IPPUDO in New Yorkに夕食を食べに行きました。IPPUDO in New Yorkはあの博多ラーメンの超有名店のニューヨーク支店です。実は昨日の夕食にも僕は一人で一風堂ニューヨーク店に行きました。ロンドンで別れた兄から、ニューヨークには一風堂が支店を出してて、味は間違いないと言われていたので、ニューヨークに来たら一度は必ず行こうと決めていました。でも食べてみたら、あまりの旨さに感動して、ホステルに帰ってルームメイトにその話をしたら、行きたいと言い出し、僕ももう一度食べたかったので、二日連続ラーメンを食べに行きました。
ニューヨークの一風堂は日本で食べる料金の約1.5倍の価格なのですが、それでも食べる価値のある味でした。店内は日本のラーメン屋とは思えないような、モダンでスタイリッシュな空間になっていて、驚いたことに、エントランス付近にはバースペースもあります。ここでSAKEを飲みながら入店を待つのが通みたいです。フランス人姉弟はSAKEにちょっと感動していました。
もう一つ驚いたことに、入店まで1時間待ちでした。現地に住んでいる日本人だけでなく、アメリカ人や韓国人、中国人にも人気な様子で、店の前はまさに黒山の人だかりといった感じで人々がごったがえしていました。(アメリカ人は行列は作らないみたいです)
全員でしっかり替え玉をして、ごちそうさまと言ってお店を出てきました。

一風堂さん、マジで!!ありがとう。旨かったです。

その後は、近くのパブに入って、夜遅くまでだらだらビールを飲み、お互いの旅行の話や故郷の話なんかをして楽しみました。

ニューヨーク、想像以上に面白いところでした。
またいつか(ここも!)遊びに来たいと思います。

明日は早朝からメキシコシティーに出発です。

2010年3月16日火曜日

Day46 5年越しのレストラン

前にロンドン留学をしていた時、ホストファーザーに「ロンドンの街中で美味しいイギリス料理のレストラン知らない?」と聞いたことがありました。
ホストファーザーのブライアンは少し考えて、「ブラウンズ,Brownsというレストランがいいよ。」と教えてくれました。
「場所はシャフツバリーアベニュー,SHAFTESBURY AVからチャリングクロスロード,CHARINGCROSS ROADにぶつかった所の左前か右前だよ。とにかくCHARINGCROSS沿いにある。」と言っていました。

街中に遊びに行くたびにそのレストランを探したのですが、一向に見つかりませんでした。ブライアンに電話して、もう一度教えてもらってもやっぱり見つからないし、近くのホテルに入って、コンシェルジュのおじさんにそのレストランの名前を告げて、この近くなんだけど知らない?と聞いても知らないと言われました。
家に帰って、ブライアンに見つからなかったよ、潰れたんじゃないの?と聞いても、この間行ったばかりだから、絶対にあるよと言われました。

結局、そのレストランはロンドン留学滞在中に見つけることができず(今になってみれば、なぜインターネットで探さなかったのか?と自分のことながら不思議に思いますが)、Brownsは次に来たときに行ってみようということにして、ロンドンを去りました。

2007年の夏にロンドンに行ったときも(今にしてみればなぜインターネットで探さなかったのか、と思うところですが)Brownsを探してみました。CHARINGCROSS沿いには結局見つからず、適当なパブで夕食を食べたのですが、その後、偶然違う通りの奥にそのレストランを発見しました。セントマーティンズロード,STMARTHINS ROADというCHARINGCROSから一本横に入った狭い道の一番奥にそのレストランがありました。でもこのときはロンドン滞在の最終日でしかも夕食を食べた後だったので、次に来るときに行こうと思って、ロンドンを去りました。

旅行に来ると、何かをやり残して帰ることがよくあります。
そうすることで、またいつか遊びに来る理由ができる、ということにしています。

このレストランを知ってから5年が経ち、ようやくBrownsに行ってきました。

STMARTHINS ROADは狭い道なので、このレストランは30人程度の規模のこじんまりしたパブ&レストランだと思っていたのですが、この道側から見た入り口は実は店の裏口で、反対側の大通りにある正面玄関に回ると、意外にもかなり大きなお店で、300人(少なくとも250人)は収容できそうなお店でした。(きっとブライアンはCHARINGCROSとその大通りを間違えていたんだと思いました)お店に入ると中はかなり混雑している様子で、「予約無いんだけど大丈夫?」と受付係に聞くと、30分ほどで入れると思うと言われ、少し外を散歩しながら待って、入店することにしました。土曜の夜ということもあったのですが、店内は大繁盛でした。
BROWNSはイギリス料理を出すお店で、僕は本日のスープ(とうもろこしのスープ)と28日間熟成したビーフステーキを注文し、兄はフィッシュ&チップスを注文しました。
よくイギリスの料理はまずいと言われるのですが、それは嘘だと思います。確かにきったないパブなんかに入って、フィッシュケーキなんかを注文すると、古くなって匂いの付いた油で揚げた激まずの料理が出てくることも稀にありますが、ロンドンに限ってはそれなりに美味しい料理を出すレストランやパブが沢山あると思います。なんといってもヨーロッパ第一位の都市なのだから、料理のレベルが低いわけがありません。(フランスやベルギーと比較することは出来ませんが…)

店内は照明が控えめに落とされていて、シックな様子なのですが、かなり大きな規模のレストランなのでがやがやしていて、雰囲気は割とカジュアルでした。昔、ブライアンに「スマートカジュアルな格好で行くんだよ。」と言われたのを思い出しました。
僕らが食べた料理の味はどちらも美味しく、値段も(物価が高いロンドンにしては)良心的で、総合的に満足できるレストランでした。照明が落とされていて、店内がかなり混雑していたので、料理の写真を撮れなかったのが残念です。

これで「ロンドンに美味しいイギリス料理を出してくれるなかなか素敵なレストランがあるから一緒に旅行に行こうよ。」とまたしても好きな女の子を誘うことができます。

"Browns" ウェブサイト
http://www.browns-restaurants.co.uk/index.php

2010年3月11日木曜日

Day41 McArabia


マラケシュにももちろんマクドナルドはあります。
ケンタッキーフライドチキンもあります。
(残念ながらスターバックスコーヒーはなさそうでした)

モロッコ料理のタジン、クスクス、タジン、カバブ、タジン、クスクス、タジン、ベルベルスープ、カバブ、タジン、クスクスというあまりにも単調すぎるメニューのレパートリーに流石に飽きてしまい、今日は夕食をマクドナルドで食べることにしました。
モロッコでは味付けは薄味が基本なのか、塩味がかなり薄く、時にはまったく塩味をつけないまま煮込んだタジンも出てくるほどでした。塩味の効いていないムール貝の白ワイン蒸しだとか塩味の効いていないニョッキクワトロフォルマッジョなんて考えただけでも嫌です。あと塩味の効いていないぺヤングソース焼きそばも絶対に食べないと思います。
それでも塩と胡椒は無料だったので、食べるときに味を調整してなんとかしのいでいました。


マクドナルドは異様なほどの混雑具合で(やはりモロッコ人にとってもマクドナルドの洗練された都会的な味は美味しいのだ)、注文をするまでに20分ほど待ちました。
日本でもテリヤキバーガーというご当地バーガーがあるように、モロッコにはマックアラビアというご当地バーガーがありました。フィレオフィッシュのセットを食べるか、マックアラビアに挑戦してみるか、列に並びながら20分間考えた結果、やっぱりマックアラビアに挑戦してみることにしました。

後で思ったことなのですが、5年前の僕だったら間違いなくここでフィレオフィッシュを選択していたはずです。それほどまでに昔の僕は内気で保守的でした。この5年間で僕はどうやら少しだけ(マイナスからゼロへのですが)成長できたような気がしました。

マックアラビアはかなり美味しかったのですが、味付けも見た目もアメリカ式ハンバーガーではなく、完全にアラビア世界のケバブでした。ドネルケバブやチキンケバブのドネルやチキンの部分がマック式のパティになっていただけでした。マクドナルド的には完全にアウトでしたが、味はかなり美味しかったのでよしとすることにしました。塩加減もばっちりでした。

一緒に出てきたポテトもよく目にする細くて長いマクドナルドのポテトではなくて、外側にちょっとだけカリカリした衣が付いていて、塩味がよく効いたポテトでした。これもマクドナルド的ではありませんでしたが、美味しかったので満足でした。

僕はマクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、スターバックスコーヒーの3社が好きです。
世界中どこにでもあって、どこで食べても(ほぼ)同じ味と品質で安心して食べられます。普段あたりまえのようにマックやスタバやKFCに行きますが、これはすごいことです。世界中にネットワークを広げている外食チェーンって他にあるでしょうか?モロッコにあるマクドナルドはまさに砂漠のオアシスといった感じです。
でも今回の旅行ではまだケンタッキーさんにはお世話になっていません。マックが3、4回、スタバが3、4回です。これも5年前の僕と比べると劇的に少ない回数です。まぁそれだけ今回の旅行ではストレスを感じていないということなのでしょう。

あとは我らが吉野家さんが本格的に世界進出されることを願うばかりです。

2010年3月4日木曜日

Day35 最も(女性が)美しい町

英会話の先生が教えてくれた世界の美女都市ランキングによると、ストックホルムが第1位だそうです。
ちなみに、前に訪れたアムステルダムは第10位でした。
http://www.travelooce.com/top-cities-most-beautiful-women.shtml
そう聞いていたので、一応期待していたのですが、世界第1位だなんて、信じられないといった感想です。
(北欧なので)たしかに綺麗な人はいるのですが、飛びぬけてこの街の女性達が美しいかと言うと、別にそんなことはないです。(失礼極まりないですが…)パリとかロンドンとか東京の方が綺麗な人が多いと思います。まぁパイも大きいので。

ストックホルムは北欧では一番大きな町なのですが、それでも人口は約75万人と100万人にさえ達していません。こんな寒く雪の多いところには、そんなに人は住めないのかもしれません。北欧はサッカーもそんなに強くないし、やはり西ヨーロッパと比較してしまうと、国や都市の規模では歴然たる差が出来てしまいます。また、西ヨーロッパ諸国には陽気だったり、スノッブだったり、頑固だったりと個性と文化を持った街ばかりなのに、ストックホルムはなんだかこれと言った特徴の無いような印象です。
現地に住む日本人の方のホームページを読んだら、スウェーデン人は実はどこまでも真面目でどこまでもダサい、外国にはH&MやIKEAなどお洒落なイメージがあるのだが、実際のスウェーデンはそうではないというような記述もありました。
僕はストックホルムに来て、日本で持っていた北欧のイメージと実際の町から感じた印象とが違うことに少し戸惑いさえしました。

でもなぜか、「北欧」という言葉にはなんとなく格好良い響きがあります。
北欧家具、北欧雑貨、北欧デザイン、なんて聞くとそれだけれ素敵な感じがするし、スウェーデン発のファストファッションのH&Mは世界的にも大人気です。(でも銀座のH&MのほうがストックホルムのH&Mよりお洒落です)IKEAが南船橋にオープンしたとき(僕は埼玉に住んでいたのですが)わざわざ武蔵野線に乗って食器とか家具を買いに行きました。

このイメージの乖離(僕だけかもしれません。ストックホルム好きの方すみません)の原因はなんなんだろうと思って、ネットで調べてみると、原因がわかりました。

それは「北欧神話」という物語です。

北欧神話は、どうもスカンジナヴィアがキリスト教化される以前の宗教の物語で、おおざっぱな内容としては、巨人族と神々がいて、最終的に巨人族と神々が戦争をして世界が滅びちゃったよという話です。最後に滅びるというあたりが滅びの美学的価値観を生み出し、北欧の人々の黙々とした姿勢に影響を与えているとか与えていないとか。

話のポイントは次です。
北欧神話の最高神をオーディンと言い、世界が滅びる最終戦争をラグナロクと言います。
もうわかると思います。これはファイナルファンタジーの世界です。僕達「ぎりぎりゆとり世代じゃないよ世代」は子供の頃から超名作ロールプレイングゲーム、ファイナルファンタジーを通して、北欧の精神を、そして登場するめちゃめちゃ格好良い召還獣達を通して、北欧=格好良いという刷り込みを受けていたのでした。



という冗談はさておいて、今日はストックホルムの国立美術館に行きました。
ここは、16世紀ごろから19世紀末ごろまでののヨーロッパ絵画とスウェーデン絵画の展示、17世紀から現代までのスウェーデンデザインプロダクツ(家具とか家電とか。他にも飛行機のロゴなんかも)の展示があります。
絵画は各時代、各地域の分類ごとに展示されていて、例えばイタリアルネッサンス、オランダ黄金時代、フランス印象派といった感じになっています。展示室の数、展示点数も多すぎず少なすぎずでちょうど良かったです。ルーブル、オルセー、ライクスに続いて、ここの美術館は僕個人的にはかなり高評価でした。
レンブラントの作品が7点くらいあったのが良かったです。ゴッホが1点しか(しかもかなり小さいサイズのもの)なかったのは、少し残念です。あとフェルメールが1点でもあれば、世界的にもかなりレベルの高い美術館になると思います。(何を偉そうにという感じですね)

この美術館はストックホルムに来たら絶対に行くべきところの一つに確実に入ります。オススメです。

あと、美味しいレストランを見つけたので、事細かに書きたいのですが、もう夜遅いので、やめます。ミシュランから3年連続、星(いくつか知りませんが)を送られたみたいです。
Lisa Elmqvistと言うところです。

2010年3月3日水曜日

Day34 塩分濃度


今日はストックホルムにあるノーベルミュージアムに行きました。
ノーベル賞に関するミュージアムで、そんなに大きな施設ではないのですが、歴代のノーベル賞受賞者のパネルや、アルフレッド・ノーベル氏に関するVTR、資料などが展示されています。オバマ米大統領のパネルも展示されていました。

日本人では
1949年/湯川 秀樹/物理学賞、1965年/朝永 振一郎/物理学賞、1968年/川端 康成/文学賞、1973年/江崎 玲於奈/物理学賞、1974年/佐藤 栄作/平和賞、1981年/福井 謙一/化学賞、1987年/利根川 進/医学・生理学賞、1994年/大江 健三郎/文学賞、2000年/白川 英樹/化学賞、2001年/野依 良治/化学賞、2002年/小柴 昌俊/物理学賞、2002年/田中 耕一/化学賞、2008年/下村 脩/化学賞、2008年/益川 敏英/物理学賞、2008年/小林 誠/物理学賞、2008年/南部 陽一郎/物理学賞
の16名が受賞しています。

パネルは天井に貼られたレールにぶら下げられて、ランダムに回っているので、残念ながら日本人受賞者のパネルを見つけることはできませんでした。

ささっと見て、ブックショップでノーベルミュージアムの刻印入り鉛筆を買いました。買った鉛筆を使って、もう一度、中学校の理科から勉強をやりなおして、いつの日かノーベル賞を受賞したいと思いました。


このミュージアムに行ったのは、実はノーベル賞に興味があったからではなく、ガイドブックに、ここのミュージアムカフェでノーベル賞授賞式の晩餐会で出されるのと同じアイスクリームを食べることができると書いてあったので、ミーハー的感覚で、このアイスクリームを食べに行ったのでした。
見学後、ミュージアムカフェで昼食を食べ、食後にそのアイスクリームを兄と一つずつ注文したのですが、意外と量が多く、食べ終えるのに一苦労でした。味は…カシスとバニラだったのですが、イタリアで食べるジェラートの方がはるかに美味しかったです。僕はこのノーベルアイスクリームにノーベル残念賞を与えることにしました。

驚きは、このアイスクリームではなく、ここで注文したオレンジジュースです。メニューに「ソフトドリンク25クローネ(約300円)」と書いてあったので、オレンジジュースを注文したのですが、運ばれてきたオレンジジュースがピッチャーになみなみとだいたい1リットルは入っていました。えぇ、これって4人分じゃないの?注文間違えたかなと思って、「これって1人分ですか?」と聞くと、店員さんは訳がわからないような表情で「ええ、そうだけど。」と言います。「あぁそうですか、ちょっと量が多いなって思ったんだけど、普通のサイズなんですね。」と言うと、当たり前のように「そうですよ。」と言われました。これで25クローナとは、お得用サイズにも程があると思います。ストックホルムのノーベルミュージアムに行くことがあれば、オレンジジュースがオススメです。地球の歩き方の読者投稿の欄に「ここのオレンジジュースは量が多くて飲み応えあり。お得です。」って投稿したら、載せてくれるだろうか。

まだあります。ここのミュージアムカフェで使用されている椅子の裏を覗いてみると、そこには歴代受賞者達のサインが書かれているのです。さすがに自分の椅子しか覗けないのですが、僕の座った椅子の人のサインは誰のだかまったくわかりませんでした。オバマさんだったら「当り、アイスもう一つ」とかあるのかな。

そこから、ストックホルムの海沿いを歩いて、ホテルに戻ったのですが、ストックホルムは確実にヘルシンキより寒いのに、海が凍っていないのです。
どうやら、塩分濃度の違いによるものだと思うのですが、ヘルシンキの海があんなに氷で覆われていたのに、こっちはまったく氷に閉ざされていないなんて、なんだか不思議でした。フィンランドはバルト海の奥まったところに位置し、ヘルシンキ湾の塩分濃度は0.5%以下なんだそうです。やはり禁断のフィンランドです。
きっとスウェーデンとフィンランドの国力の違いもこの凍らない海による地理的条件が大きく影響してるんじゃないかって思いました。

でも僕はやっぱりフィンランドの方が好きです。
昨日、友人がムーミンのスナフキンの名言集というサイトを教えてくれたので、ちょっと覗いてみたら、こんなことが書いてありました。

「長い旅行に必要なのは大きなカバンじゃなく、口ずさめる一つの歌さ。」

スナフキン先生、かっこよす。

2010年3月2日火曜日

Day31 美味しいヘルシンキ

今朝は早起きをしてサウナに入りました。
泊まっているユースホステルの7階にあるサウナが朝6:30~9:00まで無料だというので7時に行きました。
地球の歩き方曰く「フィンランド人の3人に1人はプライベートサウナをもっている」らしく、フィンランドではサウナが大変普及していて、生活に欠かせないものになっているのだそうです。
フィンランド式では、ただサウナに入るだけでなく、新陳代謝を上げる効果があると言われるヴィヒタと呼ばれる白樺の枝葉を束ねて作ったハタキ状のもので体を叩いて、さらに体を温めるそうです。
そしてサウナで温まった後は氷の海に飛び込んで、火照った体を冷やすのだそうです。

本格北欧式サウナ、楽しみです。

と思って、サウナに行ったのですが、日本のスーパー銭湯にあるサウナとどこ一つ変わらない、まったくもって平凡なサウナでした。ひどくがっかりしました。
先の日記にも書いたように、僕はサウナなんてこれっぽちも好きじゃないので、10分くらい中にいて、そそくさと出てきました。
ユースホステルのサウナだからだと思うのですが、ヴィヒタも買えず、何一つ本格北欧式サウナ的要素を味わうことはできませんでした。もちろんユースホステル内なので、飛び込む凍った海もありません。凍った海があったとしても飛び込みわけはないのですが。

フィンランドに来た目的の一つに、ロヴァニエミという北極圏まであと数キロという町に行って、オーロラを見に行ってみよう、というものがあったのですが、いろいろあって断念しました。
お金の問題とスケジュールの問題と天候の問題と兄の体調の問題と気分の問題です。複合的要因というやつです。
行き当たりばったりの計画で、ヘルシンキに着いたら現地発着のツアーを探そうと思って、ヘルシンキの旅行会社に行ったら、そんなツアーはないからネットで飛行機を予約してく勝手に言ってくれと言われ、ホステルに戻ってネットで予約しようと思ったら間際だからなのか、航空券が意外と高く、スケジュール的にも少ししかロヴァニエミに滞在できないようなフライトしかなかったので、また来年行こう!ということにして辞めにしました。どこかで1週間くらいの休暇を作って、ロヴァニエミ3泊、ヘルシンキ2泊の5泊7日間、禁断のフィンランド、魔法のオーロラツアーを組もうと思います。

でもロヴァニエミに行けなかったのは、どうやらそれなりにショックだったらしく(お金を出して強行スケジュールを断行すれば行けたので)、その反動で旨いものを食べに行こうということになりました。

昨日、ヘルシンキの街を歩いていて発見した、最高に良いロケーションでモダンデザインを店内に配した(外から見た感じ)素敵なレストランがあったので、そこに行こうということになりました。
入店する前にメニューを見て、料理と料金をチェックしたかったのですが、そのお店の前にはメニュー表が出ていませんでした。兄と二人で、入るかどうしようか迷っていると、素敵な感じのフィンランド人夫婦がやってきて、「何を迷ってるんだい?」と聞くので、「入る前にメニューを見たくてね、始めて来るもんだから。」と言うと、「メニューなら中で見れるよ。Don't be shy!!」と言われました。扉を開けてくれたので、中に入ると、外から見た以上に高級な様相で、ちょっと高すぎるレストランかなと不安になりました。でもメニューを見せてもらうと、高くても一人50ユーロ程度に収まるメニュー構成だったので、ここで食事を取ることに決めました。(もっとも一度入ってしまった以上、小心者の僕はよほどの覚悟がないと出られないのですが…)

お店の名前はTEATTERIと言います。
http://www.royalravintolat.com/teatteri/ 

中はカフェスペースとバースペースとレストランスペースに別れていて、バーから入ることも、レストランから入ることも出来ます。僕達はバー側のドアから入って、バーの中を抜けてレストランへ回ったのですが、レストラン側から入るとすぐ右手に立派なクロークがあります。コートを預けて、店内に入ると、予想以上に立派です。

こんな感じ。


僕は前菜にロブスタースープとフォアグラ白身魚のムース、メインに牛肉のウェリントン風ステーキ、一緒にトスカーナの赤ワインを注文して、兄はシーザーサラダと鶏肉のローストとどこかのロゼワインを注文しました。

こんな感じです。

 

  



僕が注文したロブスターのスープなんかはデミタスカップに入って出てくるお洒落具合。見た目はもちろんのこと、味も抜群でした。

ワインを1杯、コーヒーを1杯飲んで二人で90ユーロ(僕が50、兄が40)だったのでまぁまぁお得な気がします。
よく北欧は物価が高いと聞いていたのですが、決してそんなこともない(もちろん他のレストランやホテルの値段なんかも)と思います。

これでまたしても、ヘルシンキに良いレストランがあるから、一緒に旅行に行かない?と女の子を誘うことができます。

2010年2月26日金曜日

Day27 フィオレンティーナ


過去に1度、フィレンツェを訪れたことがあるのですが、この時の僕はまだあまりにも若く、内気で控えめな青年だったため、夜、一人で素敵なレストランに入って、赤ワインを飲みながらフィオレンティーナを食べたり、昼間、一人で美術鑑賞を楽しんだり、ドゥオーモ広場に面した小洒落たカフェでコーヒー片手に読書をしながら行き交うイタリア人達を眺めて、過ぎ行くゆったりとした時間を楽しむなんてことができませんでした。
2回あった夕食はどちらもマクドナルドで済ませ、昼食にはお世辞にも美味しいとは言えない切り売りのピッツァを食べ、日中は少しだけ外を散歩したけれど、いくつかの名所を見た後、すぐにホテルに戻って、日本から持ってきたノートパソコンを開いて、ネットサーフィンをしたり、DVDを見たりして、時間を潰してしまいました。今思えばかなり苦い思い出です。
後になって、このときの失敗を繰り返さないために、僕は一人で素敵なレストランに入る練習をしたほどでした。

このときもペルージャの友達に会いに来ていて数週間をペルージャで過ごした後、ミラノから飛行機で日本へ帰るまでの間の数日間を一人で過ごさないといけなかったので、なんとなく有名なフィレンツェに立ち寄ったのでした。
ホテルに引きこもってしまったのは僕が内気だったせいもあるのですが、それと同じくらいフィレンツェの街も僕に対して冷たかったように感じました。人々はなんとなく無愛想で、足早に道を行き、寄ってくる連中はといえば、怪しげな客引きや物売り、募金活動の勧誘屋や物乞いだけでした。
このときは、ペルージャに戻りたい、ペルージャには友達も家族も美味しい食事もワインだってなんだって揃ってたんだからって何度も思いました。

今回もミラノからヘルシンキへ行く飛行機に乗る間の数日間をフィレンツェで過ごすことにしました。
一応ウフィッツィ美術館とアカデミア美術館を見ておきたかったというのがフィレンツェ滞在の主だった理由です。

でも、フィレンツェに到着した日は、6月の長い雨に打たれた後の地面のように体が疲れて重く、だるくて一歩だってホテルの外に出る気が起きませんでした。結局またしても、夕食は近くのマクドナルドでテイクアウトをして、ホテルの部屋で食べました。
なんだかフィレンツェが僕に意地悪をしているように思えました。この街は僕のことを歓迎していないんだ。なんだって、この街に来るたびに体調が悪くなったり、気が滅入るようなことが起こるんだ!って。

それでも、今日になると悪かった体調もいくぶんか戻り、日中は兄と二人で昼食を食べてからウフィッツィ美術館に行きました。
だけどもイタリアの美術館ってどこも宗教画しかないから面白みってもんがないです。

ウフィッツィ美術館を出た後、ジェラートを食べながら街を歩き、小さくて可愛らしい店を見たり、お土産物屋の屋台を冷やかしながらホテルに戻りました。

ホテルに戻ると、今度は兄がダウンしました。
兄は体調が悪く、夕食はいらないと言うので、一人で夕食を食べにでることにしました。
ここぞとばかりに、数年前に出来なかった、一いかにも一人では入りにくそうなレストランに入って、ワインを飲みながら旨いものをたらふく食べてやろうという気が起きました。日中、下見しておいたいかにも一人では入りにくそうなレストランへ足早に向かいました。
これはフィレンツェに対する僕のささやかな復讐です。

IL LATINIというレストランに行きました。
このレストランはフィオレンティーナが有名なレストランで、この日は地元の人や観光客でごった返しでした。レストランに着くと、すでに入り口に人が溢れていて、中へ入っていく人や外でタバコをふかしている人、入り口近くのバーカウンターでお酒やコーヒーを飲んでる人など、いかにも地元の人気店といった様子です。
「一人だけど、席座れる?」と聞くと「一人?」と聞かれて「そうだよ。」と言うと奥へ続く通路の脇の角の席へ案内されました。6人がけの少し大きなテーブルで、すでに地元の人らしき客が二人席に着いていました。どうやら相席になるようです。先に座っていた客に「ボナセーラ」と言って、僕も席に座って、メニューを貰いました。
さすがに一人で1kgもあるステーキは食べられないので、豆とトマトのスープと牛ほほ肉の赤ワイン煮込みを注文しました。ウエイターのおじさんが、テーブルにおいてある、キアンティクラシコというワインを指差して「ワイン、飲んでいいからね。」と勧めてくれるので、「ありがとうございます。」と言って、一人でワインをコップに注いで、勝手に飲みました。
フィレンツェでは適当にワインを飲んで後から目分量でだいたいの料金を請求してくるらしいという情報を兄から聞いていたので、きっと、あとで適当に勘定してくれるんだと思って、テーブルに置いてあるワインを数杯飲みながら、食事を食べました。
途中で、僕の向かいの席にイタリア人の男が、彼もまた一人で食事に来たのですが、座って、常連客なのか、メニューも見ずになにやら適当に注文していました。
イタリア料理のメニューには大まかに言うと、アンティパスティと呼ばれる前菜とプリモピアッティ(第一の皿)と呼ばれるパスタやリゾット、ニョッキなどの料理とセコンドピアッティ(第二の皿)と呼ばれる肉料理、魚料理、そしてドルチェ(デザート)があります。
なんとなくですが、アンティパストとプリモピアット、アンティパストとセコンドピアットまたはプリモピアットとセコンドピアットというように、最低二皿(またはセコンドピアットなら一皿だけでも大丈夫な気もしますが?)頼まないといけないような気がします。別にプリモピアット一皿だけでもいいんだと思いますが、なんとなくプリモピアットだけ食べて出てくるのは気が引けます。
ちなみにスープはアンティパスト、牛のワイン煮込みはセコンドピアットでした。
そのイタリア人の男が注文を終えると、まずアンティパストが4皿出てきました。プロシュート、トスカーナサラミ(これが旨そう!)、ブルスケッタ、オイルサーディン。これだけでもかなりのボリュームで料金もたぶん25ユーロはしてると思います。僕は「あぁこういう頼み方もあるんだな。前菜を数種類つまんでワインを飲んで帰るんだな。」と思っていると、続いてパスタが運ばれてきました。これもなかなかのボリュームです。「それはそうか、アンティパスティだけなわけがないな。」と思っていると、彼はパスタもぺロっと食べ上げ、続いてなんと!フィオレンティーナ!が運ばれてきました。フィオレンティーナはフィレンツェ名物のTボーンステーキで骨を含めて1kgあります。お店によってまちまちですが、大体1kgで用意しているところが多いです。骨を抜いても800gはありそうです。この店では40ユーロくらいだったと思います。先に来ていた二人の客は二人でフィオレンティーナを一枚食べていました。僕も兄と二人でお腹が空いていたら挑戦したかもしれません。なんたって、我らが浜松が誇るハンバーグの名店、炭焼きレストランさわやかのげんこつハンバーグだって250gしかないんです。
でも、その男は運ばれてきたフィオレンティーナを一人でもくもくと食べ始めました。アンティパスティ4皿食べて、パスタを1皿食べた後に、1kgのステーキをもくもくと食べ始めるのです。
途中、何度かペースが落ちて、少し苦しそうにしていましたが、それでも順調にたいらげ、最後は骨に付いた肉をしゃぶっていました。
やっぱり西洋の奴らは食べる量が違います。体がでかいのも納得です。

食後にリモンチェッロを注文すると、リモンチェッロと一緒に、ウエイターのおじさんが「ビスコッティ」と言ってお酒とビスケットを「これは無料だから」と言って置いていきました。周りを見てみると、ビスケットをそのお酒に浸しながら食べているので、僕も見真似をして同じように食べてみました。調子にのってリモンチェッロなんか、頼まなければよかった。結局、アルコールを摂りすぎてしまいました。

いざ会計をお願いすると、ウエイターのおじさんと一緒に会計係の別のおじさんがやってきて、ウエイターのおじさんが会計係のおじさんに僕が食べたものを告げると、会計係のおじさんが勘定書を書いて、僕に渡すのですが、明らかにリモンチェッロとワインが入っていないので、「リモンチェッロは?ワインは?」と聞くと、片目をウインクして「ワインはもともとフリー、リモンチェッロは日本人だから無料にしとくよ。」と言ってサービスしてくれました。

ご馳走様でした。

フィオレンティーナの写真が無いのが残念です。
かなり旨そうなステーキだったので、次来るときには必ず食べたいと思います。

2010年2月20日土曜日

Day22 今度はちゃんと予約してくるのよ、坊や。


なぜか朝から体調が優れず、8時に起きて、僕と兄の分の朝食を作って食べ終えた直後、深夜に襲ってくる耐え難い空腹に似た耐え難い絶対的な眠気に襲われ、そこから2時間ほど眠ってしまいました。11時過ぎにようやくベッドから抜け出し、歯を磨いたり、顔を洗ったり、身支度を整え、12時少し前にアパルトマンを出発しました。

旅行の22日目にして、疲れがたまっていたのか、朝の体調の悪さは、原因不明でした。
こういうものは気を付けようにも気を付けどころがわからないので、出たとこ勝負でやってきたときに即座に対応するしかありません。今日は朝食の後だったので、かなりラッキーなケースだったと思います。とりあえず近所のスーパーに行って、レッドブルを2缶買いました。

(またしても)パリの情報サイト、カイエ・ド・パリで調べた、クレープリーに出かけ、昼食にガレットとシードルをとることにしました。モンパルナスの近くにあるクレープリーだったので、歩いて行きました。僕は定番のハムと卵とチーズと玉ねぎのガレットを注文し、兄はトゥールーズソーセージのガレットを注文しました。玉ねぎがかなり濃い飴色に炒めあげられていて、美味しかったです。お店の名前はクレープリー・デュ・ヴュー・ジュルナル, Creperie du Vieux Journalと言います。

一度、アパルトマンに戻って、午後の予定を立て直し、夕食に行くビストロの候補を2つピックアップして、オルセー美術館に行くことにしました。まったくパリにはカフェとビストロと美術館しかないんじゃないかって気になります。

オルセー美術館はもともと印象派美術館だったので、印象派の画家達(モネ、マネ、ルノワール、ピサロなどなど)の作品が多く展示されています。印象派好きにはたまらない美術館なのですが、不幸にも僕はあまり印象派絵画が好きではないので、スルーです。一番古いのがバルビゾン派で、印象派、そしてゴッホ、ゴーギャン、セザンヌを経て、象徴主義の画家あたりまでが展示されています。他にもロダンの彫刻やアールヌーヴォー家具などが展示されています。インテリア好きにたまらないのがアールヌーヴォーのコーナーです。詳細を一つずつ取り上げていくとまたしても長くなってしまうので、オススメを一つだけ書いてこの美術館についてはお終いにします。僕の一番のオススメはギュスターヴ・クールベの「画家のアトリエ」です。大きなキャンバスの右側にクールベの画家仲間や自由恋愛を象徴する男女など、理想の生活を送る人々が描かれ、画面の左側には金持ちや貧乏人、お金や社会に縛られる人々が悲惨な姿で描かれています。真ん中に絵を描いているクールベ自身が描かれていて、画家がこの二つの相反する世界を繋ぐ役割を演出しているそうです。かなり挑戦的で示唆的な作品です。大きな作品なので、見ごたえもあります。

オルセー美術館を出ると夕方の6時過ぎになっていて、たそがれ時でした。遠くの空が橙と紫色に染まり、上空の厚い雲が黒い陰になってパリの街に襲いかかろうとしているところでした。セーヌ川沿いを散歩し、僕のより少しだけ高性能な兄のカメラでパリの街を撮影しました。兄のカメラはソニーで、僕のパソコンはSDカードしか読み込めないので、どこかでコネクタを買って、撮った写真をアップしたいと思います。

セーヌ川をエッフェル塔方面に歩き、探しておいたビストロへ向かいます。

一軒目はシェ・ラミ・ジャン, Chez L'Ami Jeanというお店で(またしてもカイエ・ド・パリで探したのですが)こう紹介されています。

”今パリで一、二を争うビストロと聞いて、7区にあるシェ・ラミ・ジャンに行ってきました。 ~中略~ バスク料理がスペシャリテだというので素朴な地方料理を想像してメニューを開いたら、洗練された内容のようでびっくり。しかも3品とも6種類以上の選択肢があり、あれもこれも食べたいと迷ってしまうほどです。でもそれで驚くのはまだ早かった・・・時としてメニューの文章からは想像がつかない姿でやってくるその料理は、創造性と意外性でいっぱい。見た目の美しさも完璧です。庶民的とも言える価格で、こんなレベルの高い料理を提供するシェフには頭が下がります。 ~再び中略~ 今回注文した料理 前菜1:ブイヨンでゆでたラビオリ、仔牛肉の煮込み 前菜2:かぼちゃのラザニア、オマール海老添え メイン1:豚の胸肉、頬肉、耳とレンズ豆の煮込み メイン2:ヒメジのグリル、クロックマダム風、クスクスサラダ添え(付け合せのマッシュドポテトがまた美味!) デザート1:レモンのクリーム、ピスタチオのジュレ デザート2:チョコレートとバニラのマーブル”

パリで1、2を争うビストロ!!!だそうです。ここは行っておくしかありません。
エッフェル塔から5分くらい歩いた裏路地(カイエ・ド・パリの取材力には驚かされます。ほとんどのお店が一本は入った裏路地にあるのです。そして例外なく旨い!)にあって、外はすりガラスで中の様子が見えないようになっています。メニューをチェックして、勇気を出していざ店内へ。外観に比べ、内装はアットホームな感じです。席に着けないかと思って、店員さんを探すと飛び切り綺麗なフランス人マドモアゼルがやってきて、「ブゥ…なんとか…リザヴェ?」と聞いてきます。リザヴェ?きっと予約のことだと思って、「ノン」と言うと、彼女は少し目線を上に上げて、真冬の月ような無表情な笑いを浮かべ、さっと後ろを振り向いてお店の名刺を2枚取り、僕に渡しながらフランス語で何か言いました。フランス語はわからないのですが「今日は満席よ。今度はちゃんと予約してから来るのよ、坊や」と言われたことはわかりました。あしらわれるように、食事を断られたのですが、彼女があまりに美しかったことと、ジェームス・ボンドの傍らにでもいそうな洗練された仕草のせいで、嫌な気なんてこれっぽっちも起こらなかったどころか、なんだかすごく貴重な体験が出来たような気分にすらなってしまいました。自分で自分が気持ち悪いです。

結局二軒目のお店にはすんなり入れました。オー・ボン・アキュイユ, Au Bon Accueilというビストロです。かなりシックなお店でした。ビストロ?レストランじゃないのかという印象です。
お店のドアを開けて、立っていた中東系のウエイターに「ヌ パール パ フランセ メ(フランス語話せないんですが)」と言うと、日本語で「大丈夫ですよ。どうぞ」と迎えいられました。かなり流暢な日本語で、尊敬語や謙譲語も使いこなすところには脱帽の思いでした。メニューを一通り説明してもらって、僕は前菜に栗とセロリのポタージュ、兄はサーモンのタルタルを、メインに僕はタラのポワレ、兄は子牛のステーキ、赤ワインソース、デザートに僕はクレープのフランベ、兄はミルフィーユを注文しました。僕の食べたタラのポワレと兄の食べたサーモンのタルタルがかなり美味しかったです。特にサーモンのタルタルには青海苔が使われていて、卵で作ったムースの味と青海苔の風味が最高にマッチしていました。どうも少し前から日本料理ブームで日本食材を使うところが多くなってるそうです。このビストロは味ももちろん美味しいのですが、料理の出し方がまたお洒落です。最初に出てきたスープは、まずクルトンとパンチェッタとハーブだけが載ったスープ皿が出てきて、ウエイターがボナペティ(召し上がれ)と言った後に、別のウエイターが大きな鍋を抱えて、スープを注ぎに来てくれたり(危うく、クルトンとパンチェッタを先に食べてしまうところでした)、デザートのクレープも先に何の変哲もないクレープが運ばれてきて、後からウエイターが火のついたブランデーかカルヴァドスのようなお酒をひしゃくのような銅のレードルに入れて持ってきて、火がついたままのお酒をクレープにかけてくれました。
アペリティフにキールを、食事をしながらシャブリを飲んで、デザートと一緒にコーヒーまで注文して、一人44ユーロでしたので、料理内容を考えるとかなりリーズナブルだったと思います。

今日はパリ最後の夜だったのですが、最後の夜にふさわしい食事でした。
これで今度から「パリの美味しいレストランを知ってるから、旅行に行こうよ」と好きな女の子を誘うことができます。

もう少し大人になって、顔が渋くなったら、一軒目のシェ・ラミ・ジャンに行こうと思います。今度はちゃんとリザヴェってから行かないといけません。

2010年2月18日木曜日

Day20 ドラ息子あらわる


昨日の日記の続きになりますが、今日から僕の兄がこの旅行に合流しました。
パリのアパルトマンまで来てくれればいいものを、ガイドブックを持ってないから、空港まで迎えに来てくれと言われ、仕方がないので、シャルルドゴール空港まで迎えに行きました。
昨日、友人を送りに空港まで行き、今日は兄を迎えに空港に行ったので、シャルルドゴール空港についてはかなり詳しくなりました。そこら辺の旅行会社の添乗員よりもシャルルドゴール空港については詳しいと思います。

彼も仕事を1月末で辞め、次の仕事(一緒に働くことになるのですが)までに時間があるので、一緒に旅行に行こうということになりました。それと、僕らは今まであまり兄弟らしいことをしてこなかったように思うので、まぁ最後に長期の旅行に行くのもいいだろうということになったのです。
今日からちょうど1ヶ月間、ヨーロッパとモロッコを一緒に旅行します。

彼はもうすぐ結婚することが決まって、4月11日に結婚式を挙げることになり、挙式や新生活の準備が忙しいので、3月の中旬で旅行をやめて、日本に帰らないといけません。
実はこの旅行の最後は彼らの結婚式なのです。ハワイで結婚式を挙げるので、4月10日にハワイでみんなと合流です。なんともめでたいことです。

僕の友人に僕のことをドラ息子呼ばわりする男がいます。
この友人はこう言いました。
「…にも関わらず、彼は間違いなくドラ息子だ。 その理由を一言で言うならば、それは彼の「スタイル」に由来するものだと思う。 お金を使う総量は僕らと大した違いがなかったとしても、その使うスタイルがもうドラ息子なのだ。 」

彼に言わせると、どうやら僕のお金の使い道が僕をドラ息子たらしめているらしいのです。

僕がドラ息子なら兄である彼もドラ息子に違いありません。
でも僕と彼のお金の使い方には決定的な違いがあります。

僕は形あるものにお金を使い、兄は形ないものにお金を使います。

例えば、競馬、パチンコ、マージャン、オートレースなどなど。

僕は一切ギャンブルをしないのに対し、彼はかなり若いころから、おそらくまだ法に触れる頃から、こういった遊びをしていたように思います。それを思うとまったくもって嫌らしい奴です。

とにかく、そんな兄が今日合流しました。もういい歳なので、もめることもないとは思いますが、スタイルの違う二人なので、喧嘩しないように譲り合いながら旅行を楽しもうと思います。


ところで、今日の昼食には大勝軒のラーメンを食べました。
オペラ地域の北側を歩いていくと、日本人街のようなエリアに迷い込み、寿司屋やラーメン屋、和定食屋などが軒をならべている通りに出ました。
でも、今日はビストロで何か肉料理でも食べたいなと思って、歩いていたので、この辺りで日本食を食べるのももったいないなと思っていると、なんと大勝軒と書かれたラーメン屋にぶつかりました。
東池袋の大勝軒?あつもりとかいうあの旨いつけ麺が食べられるのか!!と思い、さっきまでの迷いを一気に投げ捨て、入ってみました。

でも、メニューにつけ麺ありません。
ねぎラーメン、ねぎチャーシュー麺、コーンバターラーメンなんかがメニューにあるだけです。
味も日本ならサービスエリアで出てくるレベルのラーメンでした。池袋の大勝軒とは関係のない味です。7ユーロなので、日本なら高いな、という値段です。ちょっとがっかりしたのですが、それでも久しぶりに食べる日本のラーメンには感動してしまい、普段ならスープは飲み干さないのですが、スープもすべて飲みきってやりました。


気になっていたあの質問を店員さんにぶつけてみると。
「いやー池袋の大勝軒とは、まったく関係がないんですよ。暖簾分けとかそういうんじゃないです。」と言い、「でもまったく関係ないってわけでもないんですがね。微妙なところでして。」となんとも曖昧な答えでした。

日本に帰ったら、ラーメン、牛丼、寿司、ぺヤングソース焼きそばをたらふく食べたいです。

2010年2月16日火曜日

Day17 La Table de Claire

 
La Table de Claire(ラ ターブル ドゥ クレール)

3年前に大学を卒業したときに友人と3人でパリに旅行に来たことがありました。
そのときにパリのレストランや観光情報などを調べていて偶然見つけたお店がここです。

カイエ・ド・パリというパリの観光情報から、レストラン、ホテル、ショッピング情報まで紹介しているパリの観光ポータルサイトの中に紹介されていました。このサイトはかなり編集の手が込んでいて、レストラン紹介やホテル紹介も独自の取材に基づいて書いてあったり、常にパリの最新情報が掲載されていたり、面白い特集記事を組んでいたり、パリに来なくても読むだけでも面白いサイトです。
レストラン紹介のページも、実際に取材をして書いてあるのでしょう。また、編集部の人の舌もしっかりしているのでしょう。外れがないように思います。

La Table de Claireは夫婦で経営しているようなこじんまりとしたブラッスリーなのですが、奥さんが調理場にいて、旦那さんがフロアを担当しています。なんだかそういうところも素敵だと思いました。しかも定休日が日、月、火と3連休なのです。ゆるすぎる。
3年前に来たときは、僕の料理仲間であるシェ・イチモトとコダマという男と3人だったのですが、3人ともそこで出てきたスープの旨さにびっくりして、唸ってしまったほどです。豆をペースト状にして作ったポタージュのようなスープだったので、おそらく数種類のハーブが入っていたと思うのですが、何が入っているのかまったく予想できないような複雑なのに完璧にまとまっている味でした。

3コースメニュー(前菜、メイン、デザート)で16ユーロと(パリではかなり)安い(らしい)値段でとびきり上質なものを食べさせてくれます。驚くような斬新な味付けというようなところではないのですが、慎重に食材を選んで、丁寧に丁寧に調理したということがわかるお店です。Charonneという地下鉄の駅の近くにあるのですが、裏道を入っていって、え?こんなところにあるんだといった悪立地に立っています。

今回も再び行ってきました。
3年前と同じおじさんが接客してくれて、今回も3コースメニューを食べました。
前菜はスープかテリーヌで3年前と同じです。ただスープの内容もテリーヌの内容も変わっていました。
メインはウサギのローストかスズキのポアレでした。僕はウサギを、友人はスズキを取りました。
デザートはクレームブリュレかちょっと変わった味のケーキでした。

注文した後に、実は昔一度来たことがあるんだとおじさんに言うと、なんと!!「覚えてるよ。たしか学生さんで男友達何人かと一緒だったよね?」と言うのです。「え?本当ですか?3年前くらいですよ。」と言うと、「そんなに前か?たぶん覚えてるよ、なんとなくね。」と言うのです。
話の感じからして、どうやら本当に覚えていてくれたみたいでした。「あまり日本人のお客さんは来ないからね。しかもあの時みんな美味しそうに食べてたから、なんとなく覚えてるんだ」と言っていました。

びっくりしました。こんなに嬉しいことってそう滅多にありません。

今回も味は文句なく旨かったです。
La Table de Claireは僕のパリで一押しのブラッスリーです。

実は今回パリに来てから、すでに2度、アパートで料理を作りました。
ペンネクワトロフォルマッジョ、ミネストローネ、アクアパッツァ、ズッキーニのペンネトマトソースなどです。フランスに来て、イタリア料理ばかり作って食べています。フランス料理は面倒なので、作らないと思います。

2010年2月14日日曜日

Day16 ナイス、ナイス、ナイス!!!

五日間のアムステルダムの滞在も終わり、これからパリに向かいます。
実は、友人にもブリュッセルの素敵な街並みを見せてあげようと思い、もう一度ブリュッセルに立ち寄りました。今は、ブリュッセルからパリへ向かう列車の中で書いています。

アムステルダムは田舎っぽさの残る大都市。
ブリュッセルは洗練された都会的な小都市。
パリは文句なく世界に名を馳せるメトロポリス。

パリには過去に2回来たことがあるので、今回は3回目ということになります。
2005年の冬と2007年の冬、そしてまたしても冬のパリです。
セーヌ川から吹き込む風が冷たく、凍える寒さのパリです。

今回のパリ滞在では、実はアパート(フランスではアパルトマンというそうです)を借りています。ドミトリーと比べると、すこし宿泊費が高くつきますが、プライベートの部屋ほどではありません。兄とシェアをすること、立地なんかの条件も考えると、アパート住まいは有効な手段です。
これから1週間は「パリ7区にアパルトマンがあるから、遊びにおいでよ。」と言って歩けます。

楽しみです!!


ブリュッセルでは忘れていた、ベルギーワッフルを食べに行きました。
グランプラス広場から小便小僧へと続く道のホテルアミーゴの近くに、いかにも古くからやっている感じのワッフル屋があったので入ってみました。DANDOYというお店です。
お店に入ると、めちゃめちゃなお洒落をした黒人の店員(2、3センチのショートドレッドヘアで一つ一つのドレッドの色が変えてありました)がいて、こちらに「ボンジュール!コンニチワ!」と声をかけてきました。僕らも「こんにちは。ボンジュール!」といって、席に着きました。
僕はベルギーワッフルにアイスクリームを乗せたものを注文し、友人はベルギーワッフルにキャラメルがかかっているものを注文すると、その店員が「アイスクリームのフレーバーは何にする?」といって、早口に「バニラ、ストロベリー、チェリー、ショコラ、ピスタチオ、ラズベリー、クランベリー、ミルク、、、エトセトラエトセトラ」と言います。少し悩んで「ピスタチオ」を注文すると、一気に笑顔になって「ナイス、ナイス、ナイス!!!」と言って、手をたたき出しました。どうやら「ピスタチオ」という選択が通だったようです。そして、ノリの良い店員でした。その後、僕がトイレにたっている間に、他の客がチェリーやらバニラを注文しても「ナイス、ナイス、ナイス」は彼の口から出なかったと友人が言っていました。「ピスタチオ」はやはり通な注文だったようです。僕は少し嬉しくなりました。
このお店にはやたら日本人観光客がいて、僕らのほかに4組くらいいたように思います。僕の持っているガイドブックには載っていなかったので、きっとどこかで大きく取り上げられた有名店なのだろうと思いました。雰囲気も味も(ノリも)良い、素敵なワッフル店でした。

ベルギーで食べるのワッフルは日本で食べられるワッフルとは別物だというくらいに美味しかったです。新潟で食べる白米と東南アジアの田舎で出てくる白米くらいの差はあると思います。

やはりベルギーは素敵な国です。

Day15 オランダ料理について

どうもオランダにはオランダ料理というものがないらしい。

アムステルダム来てから、僕が食べたものを順にあげていくと、ピッツァマルゲリータ、炒飯、パンケーキ(オランダのパンケーキは、日本で言うものとは違って、クレープ生地の中に具材を挟んで、または乗せて食べるものです。フランスのガレットに近いようなものです)、炒飯、スパゲッティカルボナーラ、アルゼンチンリブロースステーキ、フィッシュ&チップス、ハンバーガー、炒飯です。

イタリアンが2回、中華が3回、アルゼンチン料理が1回、イギリス料理が1回、アメリカ料理?が1回、オランダ料理?が1回です。

ただ、パンケーキをオランダ料理と呼ぶかどうかということには少し疑問があります。確かにアムステルダムにはパンケーキハウスと呼ばれるパンケーキ専門店(といってもピッツァや肉料理、魚料理なんかも置いてあります)が数多くあります。パンケーキ料理という呼び方もオランダ独特のような気がします。ベルギーやフランスであれば、同じものをクレープ料理と呼んで、クレープリーというクレープ専門店で食べれるでしょう。イタリアならピッツェリアでピッツァになって出てくると思います。
ですが、オランダのパンケーキのメニュー表には例えば、マルゲリータ、カルボナーラ、カルツォーネ、フンギ(イタリア語でキノコ)、クワトロフォルマッジォなどとイタリアのピッツァやパスタの名前が並んでいて、もちろん味付けはイタリア風になっています。ピッツァの具材をパンケーキに挟んだだけという感じです。

ガイドブックを見てみても(地球の歩き方/オランダ・ベルギー・ルクセンブルク編)、オランダ料理のページに紹介されているオランダ料理はかなり怪しいものばかりです。

例えば、「アイツマイター, Uitsmijter」というものがあり、これはどこからどう見てもクロックムッシューです。説明にも「2切れの食パンの上にチーズやハムをのせ、さらに目玉焼きをのせたオランダ風オーブンサンドイッチ。云々…ボリュームたっぷり、栄養満点」と書かれています。食パンにチーズやハムをのせ、目玉焼きをのせて、どうしたらオランダ風になるのか、よくわかりません。きっとオランダで食べるからオランダ風なんでしょうか。
他にも、「ズールコール, Zuurkool」というものが紹介されており、「ドイツではザウワークラウトとして有名な、少し酸味のあるキャベツの酢漬け、オランダでもソーセージなどの付け合せに、よく登場する。ビタミンCが多く含まれているため、旅行中の野菜不足には欠かせない一品といえそう。」とあります。これは間違いなくドイツ料理のザウワークラウトです。
さらに度肝を抜かれるのが、オランダ料理というタイトルのページにこれらの料理とならんで、「インドネシア料理」と書かれていることです。「焼き鳥のようなサテや目玉焼きなどがのったチャーハンのナシゴレンなど親しみやすい料理も多い。」と説明されています。これは完全にインドネシア料理と言ってしまっています。

このようにガイドブックも苦肉の策を取らざるを得ないのがオランダの食事情なのです。

でも、なぜオランダには食文化が育たなかったのか、不思議でなりません。
17世紀の黄金時代に経済面や芸術面では世界中を圧倒していたのにもかかわらず、食文化がこれほど乏しいのはなぜなのでしょうか?

ネット上でみたある記事には、オランダ人にとっての食事は労働を終えた後に食べ、栄喜を養うためのものであったので、味付けにこだわるというよりも、栄養価の高い食事が優先されてきたというようなことが書いてありましたが、よくよく考えると、それはどこの国も同じことであるし、貴族階級と平民階級で食べるものが同じであるはずがないので、おかしなことです。

もしかすると食文化というものはもっと後の時代、例えば19世紀とかから注目され、洗練されていったのでしょうか?17世紀の栄華を最後に立ち直れずにいるオランダには食文化が育たなかったということでしょうか?でもやはりそれもおかしな気がします。

海もあって、チーズも有名、ビールも有名な国、オランダ。
でもなぜかオランダ料理がないのです。
※オランダには美味しいレストランがないというわけではありません。炒め物系ファストフードチェーンのWOK TO WALKには感動して3回も行きましたし、景色のいい洒落たレストランやカフェでも洗練された味の料理を食べる事だってもちろんできます。

さて、これからもう一度ブリュッセルに立ち寄って、パリに行きます。
パリでは世界3大料理の内の一つであるフランス料理が僕を待っていてくれます。
個人的には日本料理とフランス料理だけが、他の料理と絶対的な違いを有していると思っています。それは引き算の料理(出汁の抽出)だからです。

行きたいレストランもいくつかあります。
パリでは美味しいレストランについて、いくつかの日記を書こうと思います。

それでは。

2010年2月9日火曜日

Day12 WOK TO WALK

今日のアムステルダムはかなり冷え込みました。
朝、耳あてを忘れてジョギングに出かけてしまったため、ホテルに戻るときにはかなり頭が痛くなっていました。
朝食を食べて、シャワーを浴びてから、近くのコインランドリーに行ったのですが、生乾きだった髪の毛が凍りました。浜松ではありえない。
手袋と耳あてをつけないないと手と耳が痛くなるような寒さで、それでも風がないので、温かい格好さえしてしまえば、そんなに苦ではないです。でも寒さのせいもあって、写真を一枚も撮りませんでした。

旅行に来てから、何を食べても美味しく、今のところ食事でストレスを感じることは一度もありませんでした。ただ、ヨーロッパに来てから(毎回そうなのですが)、便がゆるくなります。汚い話ですみません。多分、食べるものと水のせいだと思うのですが、なぜでしょう?お腹を下しているというわけではないのですが、なぜか調子が悪いのです。
僕はこの不調の原因を①水、②米を食べていない、③食物繊維不足だと思い、今日は野菜と米を食べようと思って、WOK TO WALKに行きました。

WOK TO WALKはアムステルダム発の炒め物ファストフードチェーンで、チャーハンや焼きそば、焼きうどんなどを食べさせてくれます。

HP:http://www.woktowalk.com/en/

面白いのが注文方法です。


まず、メニュー表の左の欄にベースのメニューが載っています。
米にするのか、ソバにするのか、うどんにするのか、ビーフンにするのかなどが選べます。ここでは何を選んでも一律4.9ユーロです。
次に真ん中の欄にトッピングメニュー載っています。
豚肉1.8ユーロとか、蝦2ユーロとか、ブロッコリー1ユーロ、きのこ1ユーロ といった具合です。
最後に、右の欄に載っているソースを選びます。
TOKYO(てりやき)、BEIJIN(オイスター)、BANGKOKなどが書かれています。

しかもかなり旨い。そしてロゴがお洒落。

厨房が見えるようになっていて、3人がかりでどんどんチャーハンを炒めていきます。出来上がると名前を呼んでくれて、受け取ったら好きなところで食べます。
値段は少し高めですが、我らが吉野家に匹敵するレベルのファストフード店です。

ベースを選んで、トッピングを選んで、ソースを選ぶというアイディアが素晴らしいと思いました。
Facebookに公式ファンページもあって、そこではどんな組み合わせが旨いのかなどの、意見交換が行われています。ファン同士でどんどん掘り下げていくいい仕組みができています。

ヨーロッパの食事も美味しいのですが、やはりときどき醤油味の和食が食べたくなります。途中で合流する兄貴にぺヤングを一つ持ってきてもらおうかな。

2010年2月6日土曜日

Day9 Mooooooooooules au Vin Blanc!!!!!


6時30分に目が覚めてから、朝食を食べ、新着メールのチェックをし、いくつかに返信して、Googleでニュースをいくつか読み、ブリュッセル公園までジョギングして、腕立て伏せを合計40回して、シャワーを浴び、歯を磨き、髭を剃り、髪をセットして、10時にホテルを出発しました。
ホテルを出発して、まずは王立美術館に行きました。王立美術館と新しくできたマグリット美術館の共通入場券を買い、両方の美術館を見学しました。王立美術館にはフランドル派のルーベンスやファンダイク、ブリューゲルなんかの作品が多く所蔵され、レンブラントも1点あり、その他にもバロック派の絵画からモダンアートまで幅広く所蔵されていました。隣にあるマグリット美術館はその名の通り、マグリットの作品がかなりの数、所蔵されていました。ルネ・マグリットは「印象の魔術師」と呼ばれているらしく、まさに世界に魔法をかけたような作品ばかりでした。首のない男の胴体部分がくりぬかれ、中に青空が描かれていたり(その作品の名はThe Therapistでした)、空から無数のマグリット本人(と思われる人物)が雨のように降り注いでいたり(Golconde)、空は青々と晴れ渡っているのに、地上は暗く、その中で電燈の灯りが闇を照らしている作品(The Empire of Lightsというタイトルで、僕はこの作品が一番気に入りましたが)、など、シュルレアリスム、意味不明な作品ばかりでした。シュルレアリスムの作品(他のモダンアートなんかもそうだけど)を見ると、何か意味を探ろうとしてしまうので、必要以上に疲れます。

そして意味は何一つ読み解けない。

GolcondeとThe Empire of Lightsのポストカードをミュージアムショップで買ったので、運のいい友人(或は運の悪い友人)が近々受け取ることになります。

その後、街行く人々をよく観察し、どこのレストラン、ブラッスリー、タベルナ(タベルナとは食べるな!!ではなく、軽食堂のことをいいます)が旨いのかを見極め、一軒のタベルナに入りました。知らない土地で旨いレストランを探すのには、①写真つきのメニューが出ていない、②観光地として一等地にあるところは避ける、③裏道、または少し離れたところで客の出入りが激しいところを選ぶ、④観光客と地元の人の割合が2:8くらい(これは僕の経験則ですが)などです。あとは道行く地元の人、数人に旨いところはないかと聞くのもありだと思います。僕はじっくり時間さえかければ、どの街に行っても旨いレストランにありつける自信があります。

そんなことをして、旨いタベルナで遅めの昼食をタベ、午後は街をふらふらして過ごしていました。観光名所のグランプラス広場や小便小僧など、とりあえずひととり見ておきました。

さて、ここからがこの日記の本題(やっと本題です)に入ります。
僕が好きな料理のトップ10に入っている、Moules au Vin Blanc(ムール貝のワイン蒸)がベルギーをはじめとするベネルクス地方の名物だと知ったのはフランクフルトからアムステルダムに向かう飛行機の中でした。それを知ったとき、僕は小さく声を出してしまうほど、興奮し、必ず食べなくては!と決めていました。
学生のころ住んでいた8畳ほどの小さなアパートで友人を呼んでホームパーティーをしたとき、近所のスーパーでよくムール貝を買ってきて、ワイン蒸にして振舞ったことを思い出します。そのときは残ったスープを使って、エビやアサリを入れてリゾットを作ったっけ。
昨晩は少し疲れていたので、ムール貝は今日に取っておくことにして、そして今日、念願の念願のMoules au Vin Blancを食べてきました。
一つ目のムール貝は身をフォークでほじくり出して食べ、二つ目からは一つ目のムール貝の殻をハサミのように使ってばくばく食べていきます。中にバレーボールがすっぽり入るくらいのバケツのような鍋(ムール貝専用鍋)にあふれんばかりのムール貝が入って運ばれてきたときの感動と興奮は言いようもありません。こんなにムール貝ばっか食べられないよぉと思いながら、もくもくとムール貝を食べ進んでいきます。最後の貝がなくなるころには、なぜもっとゆっくり食べなかったのか!と後悔が始まりますが、実は殻からこぼれ落ちたムール貝の身達が白濁のスープのなかに(まさに文字通り)身を潜めているので、最後の殻がなくなってからも、まだいくつか食べることができるのですっ!!
僕は適当にハーブを入れるのですが、ここではハーブとさらに玉ねぎとセロリも一緒に蒸してありました。セロリが効いていたのがさらに旨かったです。

アムステルダムやパリでも食べられるので、あともう一回くらいは食べに行こうと思います。
今日は幸せをお腹にいっぱい入れて早々に寝ようと思います。

2010年1月14日木曜日

庄吾爺

先週の送別会を皮切りに、ほぼ毎日送別会をやってもらってます。
本当に有り難いことです。

今日もお客さんに送別会をやってもらいました。
行ったお店は『石料理 庄吾爺』というお店です。



和食のお店なのですが、こだわり抜いた店内とこだわり抜いた料理を出してくれる素敵なお店です。
今日は板長の方とお話する機会があって、このお店のコンセプトみたいなことを聞けたのですが、料理は芸術作品のつもりで作っているとおっしゃってました。素晴らしい!!それも堅苦しい日本料理ではなく、言うなればモダンアート的な躍進的な料理を追及しているそうです。味も文句なく美味い!!

板長曰く、日本料理とフランス料理は他の料理と比べて違うと言っていました。
僕も彼の意見にはすこぶる同意でした。
日本料理とフランス料理は引き算の料理です。素材から旨みを抽出してから、料理が始まります。
それに引き換え、イタリア料理やスペイン料理、中華料理は足し算の料理です。パンの上で味を足していきます。どっちが勝っているというわけではないのですが、足し算の料理と引き算の料理では味の細かさ、繊細さが段違いです。

今日はかなりディープな料理談義をしてしまいました。
美味い料理とディープな会話。本当に楽しい夜を過ごせました。

今日は酔っ払っているので、簡単な日記になってしまいました。

2010年1月10日日曜日

オステリア・ダ・ミケーレ



今週末は兄が婚約者を連れて、浜松に帰ってきました。
なので、今日は家族揃って、食事に出かけました。
行ったお店は、浜松で一番美味しい(と僕は思う)イタリアンレストラン「オステリア・ダ・ミケーレ」というところです。
最近は、こ洒落たというか、きれいにまとまった感じのイタリアンのお店が多いように思いますが、ここはガツンとした本場のイタリアンを食べさせてくれます。繊細な味、あっと驚くような斬新な料理はないのですが、基本を丁寧に極めた感じの料理を出してくれます。パスタの乳化具合なんか、絶妙です。別段変わった味の料理ではないのですが、自宅ではちょっと作れないレベルの料理を出してくれます。

今日食べたメニューは

生ハムの盛り合わせ
蛸のルチアーナ
豚肉とレバー、乾燥いちじくのパテ・フランチェーゼ
パルミジャーノ添えのグリーンサラダ
ボロネーゼ(パッパルデッレ)
タラバ蟹のタリオリーニ、ディル風味
からすみのスパゲッティーニ
浜松の無名の豚ロースのミラノ風
仔鴨むね肉のロースト、栗の赤ワイン煮ソース

どれも本当に旨いのですが、一番はタラバ蟹のタリオリーニでした。
蟹のソースにディルが予想以上にマッチしていて、新たな発見でした。
あとは豚とレバーのパテです。いちじくを中に入れるところなんか、本当に憎い限りです。



 

僕もイタリアに中の良い友達がいて、彼はあまりグルメではないので、美味しいレストランに連れて行ってもらったことはないのですが、やっぱりイタリアで食べる素朴なイタリア料理は心温まる感じがします。
イタリアにはイタリア料理という概念はないんだそうです、地方地方の郷土料理しかないという話を聞いたことがあります。確かに、友達の家はウンブリア州のペルージャにあるんですが、毎日ウンブリア料理しか出てきませんでした。ウンブリアはオリーブオイルとトリュフと兎肉なんかが有名です。海のない州なので、魚介類はほとんど食べませんでした。

それに比べると日本は、なんでも食べることができるので、恵まれています。

それでも行く先々で本場の料理を食べられるというのは、この上ない贅沢です。

◆今日の一冊
イタリア食堂「ラ・ベットラ」のシークレットレシピ (講談社のお料理BOOK)
落合 務 (著)

2010年1月8日金曜日

送別会ラッシュ

今日、お客さんが送別会を開いてくれました。
といっても、僕と彼の二人だけでしたが。

浜松で一番美味しいとも言われている鰻屋「かんたろう」に連れて行ってくれました。
うな重、1,995円。美味い。ご馳走になりました。

「かんたろう」は関西風のカリっと焼き上げた鰻が売りのお店です。
少し前から食べログで人気が出て、今では県外からのお客さんも多く来ています。
土日ともなると、混んでいてなかなか入れません。
ここは季節によって、浜名湖産、県外産、台湾産、中国産の鰻を使い分けています。浜名湖産の鰻に敢えてこだわらず、その季節その季節で一番美味しい鰻を使っているそうです。

養殖うなぎでも、夏と冬ではうなぎの質が大きく変わります。
当店では、国産うなぎ、台湾産うなぎ、中国産うなぎを時期に応じて使用していますが、
特に輸入産うなぎは国の検査をクリアした活鰻だけを使用しています。


産地という陳腐な記号消費にとらわれず、自分の価値観を信じ、美味しいものは美味しいと言い切る姿勢が僕は好きです。浜松に来る際には、ぜひ「かんたろう」へ。



今日の送別会を皮切りに、旅行に行くまで、送別会ラッシュが始まります。
有り難い限りです。

来週は月、火、木、金、土と、再来週は木、金と送別会です。
飲みすぎと体調には気をつけないといけないです。